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[080311]Dallas & Fort Worth
 DullesからFort Worthへ。Hiltonホテルだからだろう、レセプションに聞いても交通機関はまったく無いという。タクシーだと150ドルかかるからレンタカーの方が安いとか。馬鹿な、そんなことはない、金持ち相手ばかりしているから交通公共機関がわからないのだ。実際には往復6時間かかったが、たった3ドルで済んだ。確かに交通公共機関はダラスではほぼ貧困層がその利用者だ。黒人とメスティソ以外ほぼ見かけない。差別ではなく、事実としてバスステーションはちょっぴり治安が悪そうだ。
 

 シカゴ、ニューヨークと公共交通機関が発達したところにいたせいか、テキサスの車社会ぶりに一層へきえきしてしまう。人のスケールを完全に超えている街のつくり方だ。車がないと何も出来ない。日本では駅を中心として町が発展するが、アメリカの郊外駅の周りには駐車場以外まったく無い。悪い意味でのPark&Rideだ。私もフォートワースに着いてバスセントラル以外の場所で降りてしまうと、それからの移動手段がまったく無かった。猛スピードで行きかう自動車を横目に目的地のキンベル美術館まで4マイルの道のりを歩かねばならなかった。


 Kimbell美術館はLuis Kahnがデザインしたものだが、学生時代から教授が「ユダヤ人特有の光」とか、「天井からエーテル状の光が降り注ぐ」等と教えられてきたので、私にとっては神話的な建物だった。

 中にすぐにでも入りたいのを我慢しつつ、外からゆっくり眺めていく。外観は5つのドームをつないだ単純形態なのに、内部は豊潤な空間に満ち溢れている。内部を想像しながら外部をスケッチしていく。

 内部に入ると均一の光、天井のすりガラスから、なんとも形容しがたい柔らかな光が降り注ぐ(たしかにこの表現が正しい)。カーンの特徴の一つである美しいコンクリートの型枠と割りも心を躍らせた。光の取り込み方に非常に丁寧な造詣をもって回答していることがスケッチをしながら気付かせられる。かつて思い描いた神話は、実際に存在するものとして僕の心に刻まれた。建築のマスターピースであることは間違いない。
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その後、隣にある安藤忠雄氏の現代美術館を鑑賞。キンベル美術館にリスペクトを込めた作品だった。安藤さんらしさがにじみ出る建物であったが、外部の水切りの収まりにアメリカでの施工の難しさを感じさせられた。


ここで奇跡的なことが。

建物を見ていると、下のほうから私の名前を呼ぶ声が。


ん!?


O君ではないか!!

大学の3つ下で、イエール大学に留学しているO君ではないか!!

奇跡的な偶然だ。彼はたまたま春休み中にキンベル美術館などを見学しにニューヨークからグレイハウンド で45時間かけてきたそうだ。旅にはこういう信じがたい再会はつきものだが、ここで彼と出会うとは思いもよらなかった。

彼とは夜会う約束をして(実際には次の日に会うことにしたが)別れた。人と人は引かれあうのだろうか。万有引力ならぬ万人引力。

とりあえず彼と再び会うために延泊。飛行機の予約はキャンセル。席があれば乗れるスタンバイとなった。それでも、奇跡的な出会いを楽しむことのほうが重要だ。


復路電車の出発前に待ち時間があったのでフォートワースでフィリップジョンソン設計のwater placeを見学。ここは水をテーマにした公園で、ジグザグに詰まれた石材や多様な親水空間がある。実に自由度があって、心地のよい、人工的だが自然を感じるような空間があった。その中の一つに滝をテーマとした空間があったが、ここで2004年に4人溺れて亡くなったそうだ。


s-DSC_4926.jpg

その後2006年には改修し安全にしたと書いてあるが、今の形態でも気を抜いたら誰でも死ぬだろう。On your Riskとはよく言ったものだ。良くも悪くもこれぐらいのことが自由に日本でも出来れば、デザインの幅は格段に広がるだろうなと思う。

夜はドノバンいわく世界最高のリブステーキで食事。確かに旨かった。

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[2008/03/11 10:48] |  -USA | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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コメント
おおーこれは旅日記で一番インパクトありました。
外国で知った人が目の前から歩いてきた時程、超常現象ってなかなかない気が笑。
僕も、アンコールワットで友人にあいました。

ところで、行く建築というのは、建築ガイドをもとに
日本であらかじめピックアップしてたの?
それとも旅をしながらネットなどで情報収集?
そのミックスかな。。
[2008/03/13 12:23] URL | akamatsu #- [ 編集 ]
>Akamatu
確かに何度かあるね。イスタンブールで高校の友達に会ったり、日本でインドであった人とすれ違ったり。不思議なもんです。

建築はアメリカ建築マップ2を持っていった。ダラスは思いつきだったので、特に調べていかなかった。フォートワースに行けば、キンベル美術館ぐらいはいけるだろう、ぐらいに。
 ダラスの街中の建築は、後輩に教えてもらって回ることができました。

 今はワシントンの空港。春休みに入ったせいか、安宿がまったくない。100ドルは出せず、深夜着だったので空港で野宿。28にもなってなにやっているんだか。
[2008/03/14 11:46] URL | HIROKI #- [ 編集 ]
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