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文化遺産のリコンストラクションについて
更新用【長文メモ、文化遺産のリコンストラクションについて】
 昨日は、文化遺産国際協力コンソーシアム主催のシンポジウムへ。テーマはリコンストラクションの世界的動向。再建に当たっては、一般的に専門家はベニス憲章、奈良ドキュメントなどの既存の憲章を参照しながら進めるのですが、シリアの現状のように戦災や大地震などの災害を受けた状況で、オリジナルな材料を元の位置に戻すことを前提としたアナスティローシスなどの原理原則持ち出されたってどうしようもないでしょ。。。ということが起こっています。そこで2017年ICOMOSでは「世界位文化遺産のトラウマ事態からの回復とリコンストラクションに関するガイダンス文書」を作成しました。ルールを決める「ガイドライン」ではなく、現場の手がかりとなる「ガイダンス」。本来、個別解でしかありえないリコンストラクションに対して、ルール決めは無理というところから出発しているところが考え方の転換です。現在は、各国のリコンストラクションの事例をマトリックス的に集めている作業グループが立ち上がっており、昨日はその事例発表を伺いました。

 再建に関する文書については、 1「ガイドライン・憲章」2「ガイダンス」3「マトリックス(事例集)」という3つのカテゴリーと、A「緊急」とB「平時」の場合の対応というのが組み合わせて考えられる。かつては1-Bのみが存在していただが、それに対して2-A、3-Bを作っている感じでしょうか。

 ただ、震災を受けた発展途上国の現場で起きていることは、災害前に制度設計されていないが故に、災害後の大変な状況下で被災国の再建ガイドラインをつくることが求められています。緊急事態に個別解、つまり1-Aが求められます。1-Aなどイコモス他国際機関は用意されていないし、緊急時にそれを作るための手がかりとなる 3-Aもない。1-Aの雛形ができていれば、それを叩き台として国の実情に合わせて変更することも可能で、緊急時にはありがたい資料なはず。ただ、このような雛形はイコモス等国際機関が出すと、ガイドラインとして受け取られて変な解釈をされかねず、逆に現場が混乱させることにもなりかねない(と考えているんだろうか)。なにも普遍性があるものではなく、個別解(各国の再建ガイドライン)のマトリックス(事例集)なので何らか情報集積できるのではないか。結局、ネパールもミャンマーもここができなかったが故に、特に世界遺産以外の場所での文化遺産の修復がおかしなことになってしまっている。
 
 さらに言うならば、緊急時には、学者的論理ではなく具体的に現場で使える技術資料集や現場が困っていることに質問ができる組織が必要。これがどこにもないので、「汚れてしまった木材を綺麗にするにはどうすれば良いか?」「被災部材を整頓するに当たって良い方法はないか」など、問い合わせが個別にメールが行き交う。これについては、まだ議論ができていないのではないだろうか。平時に必要なもの、緊急時に必要なもの、それを分けて考え、一旦現場ファーストで考えて事例マトリックスを用意できるとよい。

 それにしても、リコンストラクションを日本語でどう訳せばいいのかってところから始めないといけないと思うと、世界的な議論は非常に難しいなと感じます。
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[2018/05/14 00:42] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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