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【読書メモ】「イギリス人アナリスト日本の国宝を守る」 デービッドアトキンソン
ちょっと、タイトルと内容が一致する直結する部分は1割程度なので、個人的に書き過ぎかなと思うけれど1時間程度で読める新書なので、キャッチーにせざるを得ないタイトルなのは仕方ないかな。

日本の国宝、重要文化財の建造物の保存修理費は年間たった約81億円。
この予算配分だと、根本修理だと年間大体4−5つぐらいしか出来ない計算です。クールジャパンの予算は年次でないにしろ500億円の税金が投入されています。税金が投入する事自体が重要ではないけれど、それに対して文化財に対しての補助は(著者の言う通り)ヨーロッパの文化立国と比べて非常に少ない。
著者の分野である漆や、古文書、木簡などなど日本の文化財に対して様々な修復がされていますが、その予算は少なく、文化庁指定の工房(例えば紙の修復であれば12つ)でも、かなりキツキツの状況が垣間みれます。収入だけでなく、技術者にも限りがあり、修復できるものが限られます。後継者も積極的に登用とはいかず、彼らが使う道具や材料の確保も困難な状況です。

それに対して、著者のアイディアである
“文化財の修理は再先端技術よりも伝統的技術を用いる。材料も大量生産(*伝統的なもの以外)のものは使わない。いわば、非常に非効率な仕事と言える””これは非常によい雇用効果を生む製造業からあぶれてしまった若い低所得者の受け皿として機能する。文化財修理は国の雇用対策にとって非常によい投資となる”。(→かつ文化立国、観光にも繋がる。)
”文化財の世界では最低制限価格がほとんど活用されていない。”
(建築に見られるような)”総合評価落札方式を導入すべき”(→文化財修復の質の担保と、適正な職業と成立させるため)
という意見には、諸手をあげて賛成したいです。

2020年になくなる仕事一覧というフィードが一度話題に乗りました。
今ある仕事が次々となくなっていくことが予想されますが、文化財保護(活用)の非効率な仕事は必ず残ります。経済産業省の失業対策の大量の予算を、文化財保護の資金に回せれば、確かに連鎖反応を生んで、大きな効果が見込めるでしょう。 日本だけではなく、海外にも修理を必要としている日本の文化財が多く存在しています。日本でも話が出ながらも、さっぱり進んでいない日本の文化財の修復センターが、著者のような狙いを持って設立すれば、日本の文化立国としての大きな核になるのだろうと感じる。
http://hirokijourney.blog35.fc2.com/blog-entry-690.html


他、気になった箇所
「文化財の工事が終わった後定期的な検査制度がない。」
「予算が限られていて、職人の”席”が限られている。平均寿命が延びた事で職人にもなかなか「空席が」できない。これには、定年退職しても働き続ける、日本独特の「生涯現役」という働き方も影響している。
イギリスでは指定文化財に対して、年間で日本円にして501億円程度の修理代を国から出している。日本では国宝重要文化財に対して建造物の修理代として出している予算は81億円にとどまる。一人当たりでは文化財修理予算はイギリスの780円に対して日本は64円しかない。イギリスに比べて日本は二倍の経済規模があるので、単純に置き換えれば、1002億円程度の予算があってもいい。日本政府が出している保存修理費というのはイギリスの場合環境保護団体が捻出しているお金さえも下回っている。」

「2014年度の予算では国宝、重要文化財の建造物の保存修理費は年間81億5000万円。国宝重要文化財建造物は全国に2630件。4895棟一件あたり平均310万円。一棟あたり167万円。」

「オーストラリア、ドイツ、カナダ、英国、フランス、イタリアという順番で観光に金を落とす。」

有名な文化財には手入れが行き届いているが、中には保存状態が悪くなっている神社もすくなくない。日本の文化財指定は建物ごとにしかてきようされないので指定される分kな財は非常に立派に修復されている場合でも、神社であれば、ご本殿が補助金をもらって修復される傍らで、指定されていない配電やもんや好き塀とかはぼろぼろでみすぼらしいというケースがあります。」

「「海外の人から見ると、二条城の大広間をみても何の部屋だかわからない。「ハコ」を見学するだけしか、文化財の素晴らしさの一割も伝わらない。茶室も、茶器も茶釜もおかれていない。良さを理解するには説明が必要。
旭山動物園が行動展示をおこなって成功し亜用に、文化財も人間ドラマの「展示」をすべき
 文化財で儲かっているのは交通機関。文化財の恩恵を受けているのだかrあ、文化財寄付の枠を大幅に増やすべき。」
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[2014/11/23 17:10] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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