伝統的建造物群保護制度を再考する-その1
特定物件=伝統的建造物と一般的に理解されているが厳密には違う。「伝統的建造物群」の定義はあるけれど、実は「伝統的建造物」の定義はない。それに、特定物件の定義も各地区で違う。ひどく伝建制度っていうのは、はっきり定義が出来ていない。前から疑問に思っていたので質問すると「伝統的建築物」という用語が、説明もいらない一般的な用語としてとらえているとの回答を得た。しかし、建築基準法において「建築物」はきちんと定義されているのと比べると、ずいぶん緩い感じがする。
 
 伝建の分類にしても、城下町とか茶屋町、空間的なものと機能的な分類が入り混じっている。もっと言えば、文化財の分類自体ごちゃごちゃしている。制度を追加、追加してきてきたからだ。これは日本だけかと思えば、世界遺産も政治的な問題が絡んでごちゃごちゃしている。要するに、文化財ってのはそもそもごちゃごちゃしているもので、それをなんとか文化財の専門家がこれまで決めてきた枠(制度)の外に溢れだして行かないように、解釈を変え、せっせと周りに新たな堤防(制度)を高く築いている状態と言えるかもしれない。文化の捉え方が変わるごとに、文化財の幅も深さも広がるけれど、その制度自体はより不安定になっている感じはある。一度、がつっと整理した方がいいような気もするが、なかなか難しいし、整理自体にあまり意味がないかもしれない。まぁ、文化って捉えようがないぐらいがちょうどいいって事でしょうか。
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[2014/11/14 00:06] | 日本 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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