浪江町から避難民の生活再建をめざして
福島の二本松行われた波江町との合同復興ワークショップ。
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二本松市は危険区域である波江町から約2500人を受け入れている。1つの市に2つの町があるとしたら分かりやすいだろうか。被災以前から二本松市の中心市街地は徐々に元気を失いつつあった。既に未利用建物や空き地も多く見られた。

浪江町からの避難者は自分達の故郷に当然帰りたいが、線量が落ち着かないことには安全な帰還は難しい。帰還の問題はあるが、さしあたり仮設住宅や借り上げ仮設から安定した住まいに移り、生活を再建していく必要がある。浪江町からの避難者は災害復興住宅や生活支援施設、加えてその建設のために土地を必要としている。何もしなければ県営住宅となるため、市街地とも関係ない県の空き地をワザワザ税金を使って造成して、かつ、生活支援施設(商店やサービス施設等)のない場所に災害復興公営住宅を建設しなければならない。早急に進めるには、必要なことではあるが、これはナンセンスだ。

 浪江の支援施設の建設をきっかけにして、二本松市の活力も生み出すことは出来ないか。そして、浪江の人々が本当の故郷に戻る時には、今回、共同で建てた施設は二本松市民に残る。中心市街地に市民が中心となって必要な機能を入れながら、市民によって運営していく。今在る町を前提とした上で、そこに小さく手を加えながらコミュニティの力によって再生していく。福島だろうが、石巻だろうが、どの地方中心市街地でも手法は同じだ。中心市街地に活力を取り戻す為の市民事業。それを二本松と浪江がwin-winの関係で実現する為は国に任せるのではなく、市民の手で事業スキームを組んで行っていく必要がある。

印象だけれども、一緒にやる意義みたいなものを二本松•浪江両者が感じ取って頂いたように思う。


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ロングバージョン
原発被災により故郷を離れざるをえなくなった浪江町の町外コミュニティ(福島県二本松)と受入れ自治体二本松市との連携復興まちづくりのお手伝いをしています。被災者はすぐに故郷に戻りたいという気持ちもありますが、帰還が30年程は叶わないという現実と向き合い、避難先(受入自治体)での生活再建を進めて行く覚悟をされています。

 二本松市は現在NHK時代ドラマ「八重の桜」でも有名になった歴史のある城下町です。しかし、3.11の前から二本松市の中心市街地は徐々に元気を失いつつあり、未利用建物や空き地も多く見られました。(どの地方都市も一緒です。)

 一方、浪江町からの被災者は災害復興住宅や生活支援施設、加えてその建設のために土地を必要としています。けれども、災害復興公営住宅を作るのは県になりますから、民間の土地は使えません、このままだと、人も住んでいない山を切り崩して建設することになります。入居者にとっても商圏も生活サービスもないところに、国の税金をかけて、二本松ともなんにも関係のないところに作る(作らざるを得ない)仕組みになっています。二本松の中心市街地で商売を営んでいる方にも、お客さんが遠くに行ってしまうのではメリットがありません。(おかしいですよね? )しかも、浪江の人々が故郷に戻る時には、災害復興公営住宅は不必要な施設になってしまいます。

そこで、 復興施設に関係する建設をきっかけにして、二本松市の活力も生み出すことは出来ないか、そんなことを提案し、その道筋を市民とともに民間主導で作ろうと取り組んでいます。中心市街地に災害復興公営などを入れながら、市民が中心となって必要な機能を加え、市民によって運営していく。今すでに在る町に機能を加えながら、コミュニティの力によって中心市街地を再生していくことを目標にしています。これは行政だけに任せていたら出来ない事で、市民が覚悟を決めて進めていかねばいけないんですね。そのため、二つの自治体(二本松と浪江町)がwin-winの関係となるようにどう実現するか、その為の事業スキームの検討ワークショップを続けています。

実は!

この手法は決して特別なものではなく、中心市街地再生の手法と同じで、福島でも、どの地方中心市街地でも再生の手法は同じなんだと思います。中心市街地に活力を取り戻す為に市民が立ち上がって市民事業で再生させる。市民事業は複雑な面もあり、専門的な知識が必要ですが、経済主義や行政だけでは立ち行かない課題の解決には必要な手法です。市民事業をもっと活用出来るように、一般化出来るように、二本松でのワークショップを通じて、学生と共に全国のどこでも使えるようなツールが必要なのだと思う。
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