ルッカ_2_幾何学形態と空間の質
空から見ても美しいものが地上からみても美しいとは限らない。

航空写真を見て凄い!と思うような街に実際に言ってみるとがっかりする事もある。
たとえばイスラエルのナハーラル(Naharal)、イタリアの理想都市パルマノーバ(Palmanova)もそうだった。考えると「きっと」そういうもの。(リンク先は現地のレポート)


LuccaのAnfiteatro広場もそうだ。空からの映像で見ると、驚きそして、行ってみたくなる。
s-Ariel-view-of-Lucca_20130119023626.jpg(写真はイタリアの旅行サイトより)


しかし、中から眺めてみると何か寂しさ、もの足りなさを感じてしまう。
s-DSC_0527.jpg

(内部から見るとこんな感じに見える)
この楕円形の広場と集合住宅は始めから計画されて建設されたものではない。
この形態は2世紀に作られたローマ時代のアリーナ、19世紀になって集合住宅として成立したものだ。(古地図の中では16世紀に既に住宅の形が形成されているので、19世紀に一気に変更されたのではなく、14世紀以後の拡張時に住宅化されているはず)。
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 外周を見るとローマ時代の遺構が残っているのが良く分かる。
s-DSC_0532.jpg



 ルッカの都市史の本の中ではこの集合住宅は絶賛されているのだが、もっとうまく出来なかったものかだろうか?

 この形態と、内部のアクティビティに相関性がないのが魅力的な空間ではない一番の原因だろう。イタリアの地元のお祭り「パリオ」が広場で行われる訳でもないし、住宅の窓と広場との関係のなく、真ん中には噴水すらない味気のない空き地になっている。せめて舗装を再デザインするだけでも変わってくるとおもうのだが、残念。
 このような楕円形に近い形の秀逸な集合住宅として、ベルリンの馬蹄形で作られたブルーノタウトの作品は忘れられない。過去のフィヨルドの地形と一体となった形態には実に感動した。魅力的な空間と形態には、機能や周辺環境との調和が必要、と再確認。

Hufeisensiedlung.jpeg
(航空写真はwikiより)
s-DSCF0239.jpg
内部は緑が美しい。

 このベルリンの集合住宅も”ベルリンのモダニズム集合住宅群”として20008年に世界遺産に登録されていたようだ。
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[2013/01/19 02:45] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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