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施主さんからの手紙に思う。
s-1_1_gaikan*

設計した住宅の施主さんから長いお礼のメールが来た。設計者冥利に尽きる。

この中で書いてあったのは、一般の人は建築対して殆ど知識がなく、建築士にお願いすることに大きな不安があったとのこと。

欠陥住宅や耐震偽造、(施主の言うことを聞かずにデザイン重視)、予算のコントロールが出来ない、とメディアの情報によって そもそも「建築」に対して不安を持っている。その結果ハウスメーカーにお願いしておけば、まぁ失敗はないと思われているようだ。それで、ハウスメーカーに頼むか、私たちに頼むか相当悩まれたそうだ。

ハウスメーカーの営業は凄かったそうで、

”パンフレット、モデルルーム、イベント、家を建てたい気持ちをこれでもかとくすぐってきます。なんて言うわけではないのですが、雰囲気ですよね。ふわぁーとしてしまいます。例えば**ハウスのCM。あのCMの中で、**ハウスで建てられる家についての具体的な説明はゼロです。ただ雰囲気をかもしだしているだけで、家を建てるとすごく楽しい未来がまっているように感じさせます。でも皆それでハウスメーカーを選ぶのだと思います。(マンション、建売住宅もしかりですね)”


そのCMや営業費にどれだけ掛かっていることか。設計者と直接ナカナカ話せなかったり、設計の変更は殆ど出来ず、かつ、ちょっとでも変更すると、異常な値段のオプション費用がかかる。そんなことは宣伝しないしなぁ。メディアはそりゃCMをうってくれるハウスメーカーのことを悪く言うはずはないし、大げさに言えば日本国中、メディアに洗脳されているわけだよな。
 一方、なかなか建築家が新しい住宅が欲しいと思う人と出会うことが本当に少ない。普通、家を持つというのは、ハウスメーカーや建て売り、マンションなどを「家を買う」というイメージしかなく、「家を創る」という感覚は全くない。正直、建築家は敷居が高い様に思われているというより、そもそも、選択肢の中にない。


”私達はハウスメーカーにしなくて良かったと思っています。その選択は人それぞれですから、ハウスメーカーを否定する気はありません。ただ、お二人にお願いして、私達もいっしょに作り上げたという感覚があります。考えて考えて考え抜いた(特に奥さんが)ので、家に対する愛着が大きいと思います。これからこの家と共に楽しい暮らしを考えていきたいと思います。”


ハウスメーカーと私たちのどちらかに頼むかを悩んだ末に、施主さんしっかり「勉強」してハウスメーカーでなくても良い住宅が出来ることを学んだことと、結局は私たちの「人柄」と選んでくれたということだった。

こう考えると師匠の言葉が思い出される。

”建築家に必要なのは「美」「技」「営」の3つ。建築家たるもの美しく設計出来るセンスと高い技術力があるのは当たり前で、それに加えて施主に対する営業や全体をうまく運営できる能力があるかが重要”だという言葉。

”建築家たるもの、打ち合わせの時にすぐに仕事の話をするような野暮ではいけない。打ち合わせの前に気の利いた一言を何気なく交わせるようでなければいけない。そのためには常に頭をオープンにして、いろいろな新しい場所にも通って、見聞を広めておかないといけない”

(正確な表現は覚えていないけれども、主旨はこんな感じだったと思う。)

本当にその通りだと思う。
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[2012/12/02 21:09] | 日本 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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