イタリア日誌-「オリーブ狩りの季節」
さて、秋になると日本でも様々な味覚を収穫しますが、イタリアではなんといってもオリーブを収穫する大作業が残っています。この作業のため、近所の人や親戚、学生や季節労働者など多くの人が参加します。

 一日、オリーブの収穫を手伝ってきたのでその時の話。


 場所はサスティナブルなコンセプトで作られた農業地(PANTA REI)、ヨーロッパのサスティナブル建築のコンテストでも入賞しています。http://www.pantarei-cea.it/

 以前から知り合いが経営していたので、何度か訪れています。ここで作られた畑で野菜を取って、さっと水で洗って食べると、なぜか自分が草食動物になったような気がします。もぐもぐ、おいしい、もぐもく。畑から口に運びながらも収穫。プロジェクト発起人の建築家と会って色々と意見交換もして、建築の作り方や試みを学び。寒くないときなら1〜2週間ぐらい、牛と畑と暮らすのもよいかな、なんて思います。ここはWOOF(農業体験とか知識交流、滞在型プログラム)にも入っていており、世界各国から若者が集まってきているし、そんな動きを体で知っておきたいというのもあります。


さて、オリーブの収穫へ。
OLIVEpantarei
本当に広い畑、2000本ほど有るという。これは大変だ。

作業方法方は至ってシンプル

まず、黒いシートを敷き詰める。
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オリーブの木を囲む様に




それからバタバタと動く刈り取り機で、オリーブをシートへとはたき落とす。
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これが結構重いし、揺れるので重労働。

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上から下に向かって降ろして行くのがコツ。


落ちてきたらシートを丸めて集める。
OLIVeitalia

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枝を取り除く
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これをカゴに入れて終了。

昼ご飯はワイルドに、炭を地面に置いて、パンを焼くのは直に灰の上に。
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肉に塩とオリーブオイルを振りかけて味付け
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食べる時には白い灰も降り掛かっているけれど、それも良しだ。「ワイルドだろ〜」


美味しいオリーブオイルは、油ではなく、オリーブの結晶のようなもの。

凝縮された味があって、それをかけるだけでパンが驚くほどおいしい。

これを知ってしまうと、マヨネーズやサラダ油が使えない というイタリア人の気持ちが分からないでもない。


しかし、美味しいからというのは分かるが、イタリア人は本当にオリーブオイルを大量に振りかける。
2年前まで働いていた中国でも大量の油が料理に使われていたから、油を使う国から、またもや、オイリッシュな国に移動したかぁ、なんてふと思った。

で、広告が目に入る。

「頭髪ケアには脂っこい食事を控え、頭皮を清潔に保ちましょう。」 

イタリア人、、、なるほどね。






******追記*****
イタリアではいつでも旬のものが美味しい。今の旬はなんといっても「オリーブオイル」収穫から瓶詰めまでしてから1ヶ月間だけ緑色のオリーブをギュッと凝縮したオリーブオイルが出来る。オイルというより、生きているジュース。こんな美味しいオリーブオイルもある一方で、日本で使っていた時は特別美味しいとあまり感じていなかった。大げさにいえば、ひまわりとか菜種とかオイルをつくる原料の違いぐらいでしかオリーブオイルを考えてなかった。それにはやっぱり理由がある。きちんと顔の見える農業で繋がっていないと、食の環境はどうしても悪くなっていく。いま、大きなうねりになっているスローフードの動きの背景には、こんな情けない資本構造が隠れている。


食•食材は人々の生活に結びついている。そのストーリーのある食を守る動きとして、DOP(保護指定原産地呼称)がある。(EU法の英語だとDPO)。現代では食材が土地の歴史と切り離されてしまうと、残念ながら制御できなくなる。事実、イタリア産と言われているエキストラバージンオイルは50%以上が素材を外部から持ち込まれたり、そもそも詐称していてエキストラバージンオイルですらないというニュースがあった。経済の基準のみで農業が作られると、僕らが不純物のない美味しいものが食べられなくなるということだけではなく、多くの農業が廃れてその農風景(文化的風景)も各土地の文化も失われて行われていく。つまり食を守るというのは、地域を守ることでもある。イタリアにはスローフードに代表されるような動きが多くみられる。ブランドの作り方、持続的な土地の守り方、プロモーションの方法等、勉強になる。
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[2012/11/24 22:21] | イタリア | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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