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[080301]Chicago
 シカゴ中心部のパブリックアートを中心に再度見学。

シカゴポストオフィスの広場と後ろに見えるのはおそらくミースの作品であると思うが、実に素晴らしい。線と線とが作る構成、比率が非常に美しい。これらの作品が持つ美しい構成はイリノイ工科大学のクラウンホールや、ベルリンのミュージアムでも同様だと思う。
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街中にあるアートのレベルは高く、シャガールのタイルのモザイクなどは、シャガールの幻想的なイメージとタイルモザイクが、マッチしていた。モネのようにぼんやりと、近づくと印象派のようにはっきりと色がみえてきます。マチスと切り絵のような印象的なマッチングだ。

 ライトが内部改修をしたRookyの内部を見学。ライトの初期の作品でありガラスの屋根に覆われた内部は幾何学的なアイアンワークで精密に構成されていた。
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思えばこの頃はシカゴ派からの流れである装飾がまだ残っていたが、それをライトは自然をモチーフにしつつテキスタイル化しているのだ。これらの細かな意匠は空間に深みを与えている。もし、ライトのデザインしたテキスタイルがなければ簡素な空間だっただろう。空間を見るときにデザインした人がどんなことを考えたのか思い浮かべる。ライトはこれをきちんと意識して空間を思い描いたはずだ。人にどんな印象を与えるかと。

今は印刷技術によって表層のテキスタイルデザインが興隆している。よく考えればライトの時代はちょうど鉄とガラスとクラフトワークの技術が発展したころ、その時代の技術を反映するのはライトも現代の建築家も同じだ。自分もいつかチャレンジしたい。


「ウエインライトビル」を見る。これは高層化してきた建築において垂直性を打ち出し、摩天楼時代の幕開けとなった建物である。

ちょっとここからは専門的。

設計者のルイス・サリヴァンの有名な言葉として、「形態は機能に従う」という言葉がある。この言葉はサリヴァンの手を離れ、一人歩きしている感もある。このまま文字通りにうけとったほうが近代建築の萌芽を説明するのに好都合なのであるが、批評家の飯島洋一氏の「アメリカ建築のアルケオロジー」によれば、この言葉自体も額面通りの機能的要因が建築のかたちを決めていくのではなくて、『われわれは自然の眼に見えない法則によって統御されており、そこには神の力が働いていて、人のなすべきことはその霊の力と交感し、そのシステムの所在をしっかりと把握することである。そうすれば自ずと建築の形態も見えてくるだろうと、、解釈するべきであろう』と述べている。

サリヴァンを筆頭とするシカゴ派は摩天楼のデザイン、つまりヨーロッパの水平方向へのパースを意識した形態デザインから、上へ上へと伸びる垂直デザインへの世界に先駆けて示したが、アメリカ的なアニミズムを脱しなかったが故に、最後には世界から取り残されることになった。サリヴァンらの思想の根幹をなすアメリカのユニテリアンの思想がいわゆる建築を機械的なものと捉えることを拒んだのだろう。

サリヴァンの弟子であったライトもそうなのだと感じた。ユーソニアンやブロードウェーカーシティを代表するように、彼は最後までアメリカのフロンティアへの開拓精神への回帰を忘れなかったといえる。

サリヴァンはビクトリア様式の建築の流れを汲むために、そのデザインの中に草花の造詣が直接取り入れられていたのに対して、ライトはそれを幾何学的に抽象化し、窓枠などのデザインに取り込んでいる。もしかしたら、ライトの有名なモールディングワークは、葉脈をイメージしているのかもしれない。このようにライトが足の着いた、自然への大きな眼差しを決して忘れなかったのだろう。

オークパークにてフランクロイドライトの住宅、製図室を見学。小さくともその空間構成は見事。
「Unity Temple」は外観と内観との空間性の違いに驚かされる。
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「イリノイ工科大学」
ミースのクラウンホールは成熟していて、各部位や比率が美しい。
レムクールハウスのstudent center(正式な名前は忘れた)に度肝を抜かれた。学生のアクティビティが体現されてその雛形になったかのようなデザインだ。この建物の模型を作っているときのスタッフは楽しかったろうなぁ。遊びの感覚がみてとれる。
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電車が建物を突き抜けている。ないしは線路をくるんだ建物。

夜は宿の人と一緒に久しぶりの日本食。やはり鍋焼きうどんは最高に旨い。
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[2008/03/01 10:55] |  -USA | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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コメント
シカゴはすばらしい建築の宝庫だよね。
[2008/03/03 21:34] URL | 岳 #- [ 編集 ]
>岳
そうだよね岳ちゃんはChicagoいたことがあるんだよね。Chicagoの街の色使いが寒いせいかダークトーンで、実にシック。ある種の哀愁を感じます。ちょこちょことコメントを書いてくれてありがとう。返せないときもあると思うけど、できるだけがんばります。
[2008/03/05 14:29] URL | Hiroki #- [ 編集 ]
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