20120529エミリア•ロマーナ州の地震その2
先日の5月20日に引き続き、昨日、朝9時、日本時間で5月29日16時に再びM5.8の地震がありました。
(アップするのが少々遅くなりました)


モデナ県、ミランドラ付近を震源地とするマグニチュード5.8の地震が昨日発生し、この地震を受け、50ものマグニチュード3程度の余震が続いているエミリア・ロマーニャ州です。

今回のこの地震は、20日に起こった大地震から、皆が落ち着きを取り戻しつつあった矢先に起きたもので、工場での安全検査をしていた建築家、工場内で作業中の労働者、教会の復旧のために下見をしていた技術者、家へ消防署の誘導で身の回り品を取りに戻っていた住民等を始め、17人の方が亡くなりました。この他にも350人の負傷者、内、12人は重傷をおっています。そして14,000人に上る震災避難民がでています。倒壊家屋は数々の余震の度に増える一方です

サイトhttp://concordanz.exblog.jp/より(良くまとまっていたので使わせて頂きました)


次の日(5月30日の朝刊の地震概要(1) を載せておきます。
(1)地震概要


被害が多く新たに3つのドウモが崩壊しました。(2)
(2)教会崩壊

現在も余震が続いており、まだ、安心しきれません。12年5月19日以降からの地震活動をINGVがまとめていましたので紹介します。
s_mappa_03_06_1800.jpg
これを見ると断層が良く分かります。日本も東北大震災後4cmほど東に動いて中国から遠ざかったとのことですが、地球の歴史を考えれば、いつかイタリアもヨーロッパから切り離されて島国になってしまうのかもしれません。



さて、今回の地震は、意外にも古い中世の建物よりもプレファブ倉庫が多くの被害を受け死人が出たことに衝撃が起こっています。(3)
(3)santoagostino.jpeg



今回の地震で亡くなられた方の多くは、工場で働いている人でした。これらの工場は最近建築されたにもかかわらず、耐震設計がされていなかった可能性があり、今後の調査が待たれるところです。
また、20日の大地震を受け、その3日後に、安全であるという証明書を受けたばかりの工場が、今回の地震で全壊し、死亡者を出しています。このような状況が今後、議論を呼びそうです。
また倒壊家屋をみても、この10年程の間に建築されたものを中心に被害が大きいことが指摘され、これもまた見直しが必要でしょう。

サイトhttp://concordanz.exblog.jp/より



こんな想定外と言われるのは、今回と前回の地震の地域はイタリアでも地震被害が少ないはずのlow riskエリアに指定されていたためです。

(5)リスクマップ
(1)地震概要


被害の大きかったのは工場に設置された倉庫でした。この倉庫の上部の梁の連結部分が弱いまま設置されていました。火打もない、高圧ボルトでもない、これほどの弱い連結は日本では考えられず、イタリアに置いてもlow riskエリアの建築法でのみ採用出来る連結部の設計でした。これらの倉庫がlow riskエリアに広がっていたため、これだけの被害が出ました。エミリア州の建築法の早期改正が求められるとともに、既にこの基準に従って作られた倉庫の早期補強が求めれます。壁面にブレースを入れるのが良いのですが、大掛かりな補強ではなく、連結部に外側から小さな火打(垂直方向=YZ軸方向に)or プレート を入れるだけでも効果を発揮するはずです。すぐにでも実行出来ると思うので、調査や設計•施工のどちらが悪いかの責任問題など全て後回しにして、すぐにでも対応してもらいたいと思います。



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