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イタリア日誌62「修復現場-2」
イタリアの修復事情調査-1に続いて、第二弾。


フェッラーラで行われた修復現場や技術や商品に関する、イタリア最大の修復保存イベントに2日間参加した。イタリアで最大ということは世界でもおそらく最大。そんなイベントでも自転車ですぐ行けてしまうところが、フェッラーラの素晴らしいところだ。


 シンポジウムや展示はいろいろあったが、今回は修復技術に着目したい。今年の会場で目についたのが遺跡の最新測量技術やデータから立ち上げる3Dモデリング技術、そしてAR技術だ。



 まずは写真を取って組み合わせるだけで3Dが立ち上がるUMAPのシステムを紹介したい。

 これにラジコンヘリコプターにカメラを取り付けて撮影することで高い位置も3D化可能となる(UFLY-MAP)。ソフト自体は50万ほどだし、遺跡だけでなく日本のまちづくりの現場にも(特に街並形成に)効果的なツールだろう。
sRIMG1214.jpg
 このように写真を取り込むと自動的に3Dが立ち上がる。この3Dは地上2.3mぐらいの位置から60枚〜70枚ほど写真を撮影したとのこと。しかも、3D用眼鏡を着用してみる必要はあるが、画面上で3D画像に出来る。



 次にAR技術。AR(拡張現実)の活用はまだまだイタリアでも進んでいないが、I-phoneやi-padなどのスマートフォン端末で見られるガイドシステムが増えて来たことを考えると、あと3〜5年ほどで多くの遺跡でARを組み合わせたガイドが出来上がるのでは無いだろうか。
 sRIMG1228.jpg
 特定の印を読み取って、その場所に無い像を映し出す仕組み。


 sRIMG1958.jpg
 シチリア-AGRIGENTOでの、WIFIを使ったガイド。昔のオーディオガイドより安く借りられ、かつ画像も見られるので今後増えて行きそうだ。
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 上の人の像が下の模型のように神殿に取り付けられていた。像の大きさだけで12Mほどで、その巨大さが分かる。(約2500年前なんて信じらない!)

sRIMG1953.jpg
 崩壊したゼウス神殿跡地。このアグリジェントの遺跡では、上述したAR技術を通してみると、当時の姿とその壮大さが理解しやすいのではないか。AR技術の遺跡転用に関してはこちら。

 このARの為の3D立ち上げには歴史的検証や正確さも必要なため、商業的に行うのではなく出来るだけ専門的に行った方がよい。現地調査で使用した新しい光学測量技術や先ほど説明したUMAP等を組み合わせて行うとスムーズだろう。システムだけではなく、活用の方法まできちんと道筋を建てたい。
 


 また、歴史的建物をアートの対象、また、市民のアトラクションとして映像とライトアップを組み合わせた技術が生まれてきた。( Wall Projection Artとか、Visual Showと呼ぶ)。この「その場、その建築を使ってしか出来ない映像インスタレーション」が2年前ぐらいから行われている。

映像参考 ←YOUTUBE
会社参考


 今年の夏はprojection artがもっと多く上演されるはずだ。平面的な壁だけではなく、ドーム上の屋根の中など球体でもプロジェクションは可能。今年は教会の内部で行われる上映も多い。
sRIMG1210.jpg
写真右上、ドームに投影されている映像。

 日本では行政が中心となって公共の広場を活用する事がないので、技術の展開が進んでいない。日本の公共アートと言えば花火かも知れないが、市民誰もが見られる新しい技術による娯楽や芸術を街の歴史的建物を使って行ってほしい。始めるのが早いほど観光に効果が上がるだろう。



 追記:
 他に面白いものとしては、歴史的建築物の内装に効果的な、音源のスピーカーを見せずに壁の裏から音源を付けるための商品などがあった。アメリカの商品で、今後このような内装は歴史的建築物のためよりも商店建築で流行ってくるのではないだろうか。

 sRIMG1219.jpg
 ガラス板の裏側に、装置が取り付けられている。このガラス板自体がスピーカーとなる。
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[2012/04/11 10:04] | イタリア | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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