イタリア日記54-自転車中心のまちづくりへ【Bicittà】
かなり衝撃を受けたイタリアでの「正しい自転車の留め方」
s_Italy_自転車


Siが正解で,Noが間違いです。

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正解の方では、きちんと自転車の前輪を外して後輪と合わせてしっかりと固定されていますね。Noのように前輪だけ鍵をかけただけでは、前輪は無事でも本体は持って行かれてしまうということです。
ちなみにコレは、2008年度のレッジョエミーリア州の自転車の利用方法に関する公式広報より取ったもの。


 恐ろしいですねぇ。

正しい自転車の留め方をしないとこうなります。
 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
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 基本的にイタリアでは新しい自転車を見ません。なぜなら、すぐに盗まれるから。自転車屋さんに飾ってある、新しい自転車は一体、いつ売られているのだろうと思う。


「でも、盗まれたら新しい自転車買う必要があるはずから飛ぶように売れんてるんじゃないの?」

なんて疑問がわいても此処はイタリア

若者であれば

「いや~、自転車盗まれちまったよ。」

なんて言うと、

「じゃぁ、2、3日待っていて、中古で20ユーロぐらい掛かるけれども良い?」

なんて、どこからともなく素敵なオファーがあったりする。ヨーロッパの都心部には自転車窃盗団が必ずいて、この人が窃盗団なのか、窃盗団の知り合いなのか、窃盗団の知り合いの知り合いなのかわからないけれど、自転車が調達されてくる。


 自分が盗まれた自転車は戻ってくることはないけれど、誰かが盗まれた自転車を利用するという、全く持って不可解なシステム。自転車は天下の回りものって訳。


 とはいっても自分の自転車が何度も盗まれるのは困る。それなら私用自転車を放棄し、自転車は本当に公共財産として、名実共に天下の回りものにしようという動きが出て来た。


という理由は嘘だけれど。


■21世紀初頭から都市内レンタルサイクルがヨーロッパにて行われるようになった。

 自転車利用者もいつも必要としているわけではなく、たまにちょっと乗りたいだけである場合が多く、都市戦略としてもLRT等と組み合わせて中心市街地から自動車を閉め出し、中心市街地の活性化を計りたいと行政は考えた。例えばパリでは2007 年 7 月に開始した“Vélib'が大規模に(2 万台以上)展開している。この自転車のレンタルの仕組みについては、まず4年前のセビリアの記事に書いた。
細かいルールは違うけれど、今回は割愛。

もちろんイタリアでもその動きは盛んで、例えばボローニャの街中レンタル自転車事例。事前登録が必要な市民向けのシステムだけど便利。
s_bologna.jpg



 イタリアでは自転車【bicicletta】と都市【città】を掛けて【Bicittà】
なんて言葉も出て来た。

 


 このように公共の自転車を使う限りは盗まれる確率もぐっと減る。自転車屋さんはちょっと困るかもしれないけれど、修理等+高性能自転車に特化しても十分やっていけるでしょう。だって、自転車の総数が増えるから。


■日本の場合はもうちょっと、他の方法が有りそう。
 例えば渋谷で新しく電動自転車の無料レンタサイクルが出来たようだけど、新品の電動自転車なんてやり過ぎなんじゃないのかなぁ。
 東京の広報曰く、東京都の市区町村が撤去した放置自転車等は毎年大幅な減少傾向(前年比8万7千台減少)にあるらしいけど、それでも平成20年度においても78万2千台とのこと。このうち持主に返還されたものは46万7千台、引き取られずに処分されたものは34万4千台、とある。(保管所にある自転車もあるため総数は一致していない)


 それなら新品の電動自転車なんて華々しくしなくても、この廃棄自転車を活用すればいいじゃないか!


■方法として
(1)駅前にデパートの駐車場を拡張し、駅前に集中してレンタル自転車用の大規模自転車置き場をつくる。
もしくは機械式地下自転車置き場を設置する。*(追記)


(2)加えて違法駐車自転車の撤去場所と修理工場を併設し、修理しながら管理が出来るようにする。(違法自転車はさっさと返却したほうがよいし、修理も同時に行えたほうがよい)

(3) 前回の話のIT技術によって元廃棄自転車フレーム内に位置情報を示すGPSチップを組み込む。その上で統一ペイントを施し、ヨーロッパ方式の課金方式で広く市民に貸し出せば問題解決。GPSでどこに何台あるか明確になっているから、紛失のロスも少ないし、自転車の返却の偏りも解消できるし。


こんな提案は実現出来ないものだろうか?
 




*追記、これら技研製作所やJFEエンジニアリング社等が行っている機械式地下駐車場は地価が高い日本に置いては活用度が非常に高いと思うのだけれども、あんまり展開していないのかな。これは公共レンタル自転車と相乗効果のある技術だと思う。
http://www.giken.com/ja/developments/eco_cycle/
park.jpeg

http://www.jfe-eng.co.jp/technology/technology_urbanring.html
park22.jpeg

写真は各社のHPより
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