イタリア日誌53-「ヨーロッパ、歩行者中心の街づくり」
ヨーロッパで住んで思うのは、毎週行われているマルシェが中心市街地のにぎわいを生み出していることです。特別なイベントではなくて、どの街でも行われ、街と共存しています。大量のマルシェの車は水曜、木曜など、曜日違いに各街を周遊し、売り手の収入にもなります。また、クリスマスマーケットはシーズンが終わって観光客がいなくなった地方(シチリアやスイス国境周辺のドイツ語圏)から来る売り手が多いようです。ちょっとクリスマスには特別なものを贈ったり、食べたりしたいからでしょうか。

 南欧の人々は住民が移動しない国だからこそ、マルシェが外部から来てくれることは閉鎖性を解消させてくれます。かつ、少ない投資で様々なイベントを楽しむことが出来ます。ジェットコースターもある大規模な遊園地だって各街を移動してきます。これは大きな都市に資源を一転集中させず、それぞれの街を楽しいものにすることに役立ってます。これこそ、分散型都市圏のあり方を示す好例だと思います。
 

■少し写真を付けて事例をご紹介。

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 ちょっと雨で人が少ないですが、日曜市。チーズやワイン、果物等の一般的な食品の多いマーケット。

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 ペルージャのチョコレートフェスタの様子。世界中からチョコレートが集まってくる。甘い香りに誘われて、街の男女比も変わってしまうようなお祭り。

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 曜日ごとのマルシェの中心は、衣料品等、現代のアラブ人なのか現代のジプシーたちがモノを売ります。午前中だけで店じまいです。各所を移動することが前提で、日差しの強いイタリアではこのテント付きの車が大活躍。

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 広場はもちろん、ステージなどにも活躍します。

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そして日曜のがらくた(?)骨董市。



 Romaで歩行者中心の街に変革する大規模な社会的実験が行われるようです。ちらっと見たテレビで16~18日まで交通制限をすることがアナウンスされていました。
 フライブルク等の小規模の歴史的城郭都市のみならず、21世紀では大規模な都市にも人間指向の街作りに着手しています。バロセロナで成功を収めたような歩行者中心の街作りへの変革は世界規模で広がって行くでしょう。この一助となるのがIT技術だと思います。例えば、歴史的中心市街地に入る車は住民と住民サービスの車のみに限定にしたときに、ICチップなどを彼らの車に設置することによって、外部の車の侵入を制限することが出来ます。また、乗り合いタクシー等にはIC技術は欠かせなくなるでしょう。

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 この出っ張りは、上下して、車をコントロールします。ICチップと組み合わせれば簡単に利用出来そうですよね。イタリアでは機械に対する信用がないのか、修理する自身がないので、機械やテクノロジーに対してアレルギー体質がありそうですが、日本が取り入れそうやすそうですね。


 日本の街作りではIT技術の事を論じている人はいませんが、ITで何が出来うるか検討し、もっと活用すべきだと思います。また、歩行者中心の計画というと交通計画ばかりに目が行きますが、緑化計画や安全政策、また、元々地域の小規模商店やマルシェ、大道芸人等の組み合わせによって歩行者中心のまちづくりが『機能』することも忘れてはいけない。


 さて、日本。各都市共に魅力ある街作りの基盤が徹底的に破壊されていることに改めて愕然とする。キツい言い方ですが、取り壊されることの無い、震災被害地以上の瓦礫の山。この灰色のキャンバスをどうすりゃいいのか。


まぁ、一つ一つ解いて行くしか方法はない。
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[2012/01/16 03:21] | イタリア | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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