イタリア日誌-28「ウンブリアの都市の魅力」
 ウンブリアの一つ一つの街は多様性に富んでいる。一つとして同じ街がないので、いくつの都市を巡っても飽きない。それも、元々はそれぞれの街が国として、コムーネとして独立していた経緯があることにも基づくのだろう。どの国でもそうだと思うのだが、山岳地帯は独立性が高い都市が多くなり、人と情報を排他しがちな一方で、独自の文化が形づくられる。そんな訳でウンブリア地方には魅力的で個性的な街が残ったとも言えるかもしれない。また、防衛の為に作られた城は現代の利便性とは別の論理で山と一体的に作られている。ここに自然と融合した美しさがある。加えて、過去の形態を利用し、活用して昔の姿を今に残している。イタリア建国150周年記念のイベントで都市の今昔展が行われていたが、多くのイタリアの街がそうであるようにSpoletoもほとんど変わらない街並を保持していた。美しい。

上が昔の写真で下が現在の写真。
s_spoleto2.jpg


本来、国土の70%が山地である日本も特徴的で魅力的な都市が各地にあった。独立国がいくつも乱立していたイタリアの様に、つい150年程までは日本にもそれぞれが独立国と言える藩がいくつも存在し、それぞれで独自に統治されていた。イタリアが統一されたのはたった150年前。思えば日本が明治時代に統一されたのとそれほど変わらないのだ。 江戸時代の城下町はそれぞれ多様性に富み、魅力的な街が日本中にあっただろう。しかし、戦後それを全て同じように壊して、魅力を失わせてしまった。建築基準法からして日本中同じものが適用されていることからも、本当の意味で地域の建築は作れない。風土に適合した建築、多様性のある街並を生み出していくという意味であれば、そもそも日本に再び藩制度、今で言えば道州制のようなものは取り入れたほうがいいといえるかもしれない。

 これからもイタリアの魅力的な都市に訪ねていきたい。


最後にSpoletoの写真を。
一枚の写真が、きっと誰かを旅に駆り立てる。
s_spoleto1.jpg
手前は13世紀に作られた水道橋



おまけ
Spoletoの教会は非常に美しい。階段の下った位置に教会がある。教会を見下ろす主アプローチでこれほど美しいのは他に思いつかない。ウンブリアならでは。
s_spoleto3.jpg
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[2011/09/28 00:01] | イタリア | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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コメント
…??スポレートはウンブリアでは…?
[2011/10/13 20:54] URL | 11 #- [ 編集 ]
ご指摘ありがとうございます。直しておきました
[2011/10/13 23:26] URL | Hiroki #- [ 編集 ]
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