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イタリア日誌-24「言語戦争」

 イタリアでイタリア語を学ぶのは到れりつくせり。語学学校は値段が安いし、サービスもよいし、学食も安いし、非常に学びやすい。各国からイタリア語を学びにペルージャに集まってくる。やはり、イタリア政府としては、他国民にイタリア語を学んでもらって、イタリアをもっともっと好きになってもらいたいという気持ちが溢れている。もちろんイタリアだけでなくて、自国の言語を話せるように、人の取り合いを、それぞれの国が行っているようなものだ。




 前にも書いた通り、今後、割合の観点だけで言うならば、言語は英語、中国語、スペイン語、アラビア語に集約されてくる。


 2030年の将来人口でインドネシア語及び パキスタンのウラル語は2.6億、インドのヒンディー語は14.8億と数としては大きいが、経済的と文化的背景から、これらの言語が他国を巻き込むことは考えにくい。ロシア語圏も現在は大きな人口面積を占めているが、それぞれ近い言語圏に吸収されて、徐々に崩壊してくると予想する。
 

 またスペイン語と言っても、その文化背景にあるのは南米圏でスペイン語はブラジル•ポルトガル語も含めて巨大な勢力を誇るようになるだろう。先進国で取り残されるのが独立した言語を持つヨーロッパ諸国ではあるが、元々言語が似ているし実質的には英語という形でまとめられるだろう。




 言語は文化。そして通常の場合、同じ文化を持つ人間を自分の「仲間」として感じる。言語圏が巨大な商圏になり、世界地図内での勢力図にそのまま変わっていきそうだ。
 20世紀前半の「イディオロギー(資本主義-社会主義)」→20世紀後半の「宗教(イスラム-キリスト他)によって、世界地図が描かれていたが、21世紀の「言語」によって世界地図が描かれる。言語はイデオロギーや宗教と違って、短期間で変わったり身につくものではないことを考えると、たった今、如何に自国の言語を話せる人間を増やせるか、他国に自国のファンを増やせるか、という国家間の『言語戦争』が繰り広げられていると考えた方がよい。

 日本語はこの言語戦争に加わるには、残念ながら既に時を逸している。歴史上日本は他国の植民地化を失敗したし、1980年辺りに本格的に言語戦争を仕掛けもしなかった。
(※なにも戦争を賛美しているのではなくて、英国や中国が他国を侵略して、他国をその言語下に置いたのに対して日本は継続する形で出来なかったという意味です)


 今後も海外留学生はおおきに受け入れファンを増やして欲しいけれども、数の意味での勢力図に加わることは出来ない。


 となると、日本はどこに所属すべきか。英語は当然できなければいけないけれども、30年後の未来にはアジアの商業言語の中心は中国語になっていると予想している。どちらかというと、中国語圏に対抗するのではなくて、より広い意味で漢字圏域に所属していることから、日本もその中心に加わってアジア諸国と連帯していくことが重要だろう。お隣の韓国も学校で漢字を再び教え始めたようだし、韓国と漢字圏という意味で十分連携可能だろう。となると、東アジア諸国には単に「日本語」を輸出して行くだけではなく、韓国などと連携して、タイやべトナムなどにも漢字教育を取り入れてもらうことを提言して、日本韓国中国やASEANを含めた漢字共同体を作って行くのが良いだろう。
 アジアが中国の完全なる支配下に置かれるよりも、完全なグローバル社会という意味での戦いを強いられるよりも、アジア諸国にもいろんな意味でメリットがあるし、中国の顔も立つのではないだろうか。


 最後に、言語戦争に加われなくても、決してそれは日本の文化がなくなるということではない。フランスやイタリアがそうであるように文化立国への変貌が十分可能だろう。 日本はアジアでは未だに歴史問題によって足を引っ張られているけれども、アジアのみならず、世界中に日本のファンは多い。武道や茶道、禅などに見られる高い精神性をもつ伝統。それから、新しく若者から生まれてくる漫画などの特殊なカルチャー。日本はこの独自性を駆使することで、言語戦争に加わらなくても、自国の高い文化性を保ち発信することは十分可能だろう。未来では世界中で文化が失われている中、良くも悪くもガラパゴスのように日本独自の文化は世界の人々を強く引きつけるだろう。ここにこそ、戦略的に力を入れて欲しい。
 
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[2011/09/16 02:18] | イタリア | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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