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イタリア日誌20-「イタリア大使館への申請/仮面の下の涙」
イタリアは長い間チュジジアなどの北アフリカ諸国や東欧諸国からの移民が多く、移民のコントロールに悩んでいる国だ。また労働組合が強く、慢性的に業態改善が出来ない体制と役所意識が加わり、外国人にとってイタリアビザを取るのは非常に困難な作業となる。


まず、日本のイタリア大使館の対応がひどすぎる。
•必要な書類はきちんとHPに明示されていない。
•書式も分からない。
•加えねばならない文面が書かれていない。
•大使館に行ってみると、必要な書類が変わる。
•大使館員と話してみると違う書類を指定される。
•これらの必要な書類はコロコロ変わる。


そして、大使館員に

これが僕らの憧れた陽気な国イタリアか!!(失望)

という対応をされる。書類に目を向けたまま、申請者を見もしないで聞こえないぐらいの言葉であれこれ足りない書類を指摘する。そこにはどうやって解決すればよいいうアドバイスはない。

「大変申し訳ありませんが、聞き取れませんでしたのでもう一度話して頂けないでしょうか」とお願いすれば、

書類だけ、手にもってビラビラ翳し

怒りの籠った声で「だから、これは必要ないですって言ってるでしょ!!!」とか、
私がイタリアでの動き方が一般的ではないことを説明すると、
(といっても、単純に2ヶ月後に滞在先を変更するというだけ)

「そんなことは出来ません!決まった通りにしてください。(淡々)」と。

外国人申請者に対しても「印鑑証明を持ってきなさい!」の一言で外国人申請者は「????」状態。大丈夫なのだろうか?

帰る頃には、この事務の女性にどんなに不幸があったのかと心配になってしまった。一度目に大使館から戻るときには、「あの人に今日、いいことがありますように」と心の中で祈ってあげたほどだ。

 調べてみると、この女性はイタリアビザ取得の門番として有名な方らしく、2chによれば、慣れている人ならこの女性が自分の順番になったときには必ず次の人を先に行かせるらしいのだ。

 学生申請者を眺めていると書類の順番を揃えて出さなかったり、言葉使いが稚拙だったり、HPに書いてあったんですけど~ なんて言うところなど良くないところも見受けられる。きちんとHPに説明を書いていない大使館も悪いが、申請場所をおばさんを怒らせたりしたら他の申請者にも被害が及ぶので気を付けて頂きたい。こちらとしては初めて聞くことでも、おばさんは同じことを毎回言わされていると思って、怒りが込み上げてくるのだ。

 
 こんなことを書くとイタリア大使館に申請に行くのが恐ろしくなってしまうだろうけど、イタリア大使館に勤めているイタリア人の対応は親身になってくれるので、初めての人は出来ればイタリア人の職員の方に相談してみよう。


加えて、6年ほど前までイタリアに留学する学生は大使館だけではなく、イタリア文化会館のテストを受けて通らねばならなかった為、そのハードルはもっともっと高かったそうだ。文化会館の対応もこれがイタリア?こんな人がイタリアでイタリア語を勉強してたのか?なに、この人間味のない対応は???なんて始めはみんな思う。

 ただ、僕が対応してくれた人は意外と親切。単に過度にシャイな感じ。文化会館ではこちらがイタリア的対応するとよいです。また、大使館にいる男性は一見冷たそうに見えるのだけれども、実は結構親身になってくれます。


さて、どうして太陽の国、イタリアがこんなにも陰険そうな対応をとるのか。それもましてや同じ日本人同士でだ。まったく不可解。


しかし、


イタリアに来てみると良く分かる。
 イタリアでは申請のルールもない(ように思う)、出会う人出会う人で言うことが違う、申請は多くの役所を回るけれど自分の役割分担さえ済ませれば他での申請が困ろうと問題ないという対応、それぞれの申請場所で恐ろしいほど並ぶ、申請の時間も短い、滞在許可証の取得もままならないようだ。これは普通の日本人なら泣き出してしまいそうだ。


こう考えると、つまりだ。

 日本のイタリア大使館でこんなにも「冷たい」と思われる対応を日本人職員が取るのは、イタリアに行く日本人に申請の厳しさを少しでも慣れてもらおうという気持ちの現れなのだ。

大使館職員は本当に明るく人間味のある方達なのだけれども、申請者のことを思って、心を殺して冷たく対応しているのだ。(はずだ)




朝の朝礼ではこんな会話が交わされているに違いない。



叔母職員「さて、今日も厳しくいくわよ!あなた昨日、女性学生に親切にも大使館内でコピーをとってあげてしまったでしょ、あれは突き返して20分歩かせてコピーを取りに行かせるものよ!」


男性職員「しかし、この暑い夏の日差しの中歩かせるのもちょっと、、、、、往復させたら申請時間が終わってしまいますし」


叔母職員「いやいや、○○さん。イタリアでの申請の大変さを考えたら、もっと厳しくしないといけません。これは愛の鞭です。かわいい子には旅をさせよ。獅子の子落としです。」


男性職員「分かりました、今後、申請者に一層厳しくあたるように致します」


叔母職員「分かればいいんです。さて、ほら顔に表情が出ているわよ。表情を消しなさい。」


男性職員「世界に△△さんほど申請者のことを想っている方はいないと思うのに、嫌われる職業って辛いですね」


叔母職員「いえ、私はどう思われてもいいんです。申請者がイタリアでの苦労に耐えられるようにしてあげるのが私たちの仕事よ!さて、今日も申請者が来るわ。仕事の時間だけ、自分の中から人間味をなくすのよ!」




うん。これからイタリア大使館に行く人はこんな風に考えれば、あの冷たい対応に耐えられるかもしれない。


頑張って!
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[2011/09/03 17:02] | イタリア | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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コメント
はじめまして。確かに、「親切な日本人」というスケールは、日本国内でしか通用しないのかもしれませんね。冷たいようで、でも、それが「世界標準」なのかも。皮肉なようですが、その冷たさを何ともないと感じられるようになることも、グローバル化ということなのかもしれない。そういう方向性が良いか、悪いかは別として。
[2011/09/05 15:31] URL | 池口 #- [ 編集 ]
はじめまして
>池口さん
確かに言われる通りかもしれません。違う国々に行っても怒るでもなく、「まぁ、そういうもんだ」で済ませられるように慣れるというだけかもしれません。ただ、違いを知っていることが前提になっています。 この間、困っているモンゴル人を、大学に連れて行って、「この子は全く何を言っているのか分からない。助けてやってほしい。僕と彼女は全く関係がないが、道端で困っていたのをみて連れてきたのだ」と大学職員に説明すると、「あぁ、日本人の親切さね」と大学職員が言ってくれた。つまり、日本人の親切さは周知の事実というのが、とても誇らしいところでもあります。 なので、冷たさを感じられない方向は良いか悪いか別にして、日本人は親身な国民性のままでいた方が良いと思います。(笑)
[2011/09/07 13:41] URL | Hiroki #- [ 編集 ]
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