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べトナム日誌3-「韓流のゴリ押し」と呼ばれる報道について。
 どうも日本は自らのことを全面に出すのは苦手らしい。日本人の誇るべき恥の文化からなのか、発言もプレゼンも一歩引いてしまう。その点、中国や韓国は流石な部分がある。

 ベトナムも一党独裁主義であるため、具体的には書けないけれど、見れば見るほど汚職の問題などが浮き上がってくる。一方で、政府高官に賄賂を渡さなければ、外部の人間はなかなか仕事を受注できないなど必然的ともいえる状況が一般化している。中国や韓国であれば、アジア圏でのビジネス手法である賄賂制度にのっとって進める。自国や自社のためになる案件は袖の下を通して政府官僚から受注されることも多かった。日本は高い技術を持ちつつも、現地派遣の課長レベルの判断では賄賂をすぐに渡せないので、(誇るべきだけれども)、日本は仕事が受注できないという構図になる。


 しかし、汚職にまみれた現場では、下請けへの手抜き工事や目的をはっきりしない事業などによって、海外援助の為に集められた血税が現地の人のためにならないことがある。それに役人が変わるなど風向きが少し変われば、事業自体がストップしてしまう。一方、日本の場合であれば、どんなにお金にならない工事でもそれを忠実に遂行するため日本への信頼は非常に高い。



 ただ、どうして、賄賂はまだしも、現地にとってためにならない事業が実行されてしまうのか?極端に言ってしまえば、海外協力援助のお金は 現地の人々の生活への寄与だけが目的ではなく、援助する国側のイメージを良く対象国に植え付けること、自分の国への味方を増やすことが目的だからだ。


だからこそ、丁寧に調査して行う仕事などよりも、簡単な目に見える偉大な成果が求められ、その結果として自国の旗を援助国に立てる。



 例えばSAMSUNの出資によってCG映像が王宮内で流されていた。このCG作成チームは一部だけ調査しただけではあるが、全体を網羅する大規模な範囲でのCGを作成し、一番重要な王宮内建物で映像を流している。観光客も歴史について詳しく知ることが出来る一方、正しいかどうか分からないCGが上映され、この写真のようにSAMSUNのパネルが景観のノイズになっている。

s_RIMG0095.jpg




 歴史的真実性と景観を重要視する立場からは悲しい限りだが、このような出資者の広告は韓国だけでなく、他の国も当然行っている。国家戦略的に日本よりも格段に優れている。

 日本の旗や企業は海外でほとんど見ることがない。相当な量と金額を援助しているはずだが、いったいどこにお金は消えているのだろうと思う。他の国の国旗はよく見るのにだ。近年の透明性の問題から、ODAの出資した事業でも外国の企業が元請け、日本の企業が下請けで入るとか国家戦略的には意味をなさない入札の実態も多い。
日本のお金が日本のためにも、現地のためにもなっていない場合もある。

 この間、日本に滞在していたとき、セブンイレブンのイメージキャラクターとして東方神起や少女時代を採用しているポスターをみた。

韓国のアイドルを採用することは、日本企業が日本の芸能人を育てないのは国策としてもったいないのでは?なんてはじめは思っていた。


 しかし、セブンイレブンは既にアジア圏を中心に数多く展開している国際企業だ。そういう意味では少女時代のイメージキャラクター採用は適切な選択だろう。アジアMTVでの彼らの非常に人気はものすごい。日本のアイドルでMTVでヘビーローテーションで流されている人がいるのか。安室奈美恵さんなら大丈夫だけれども、広告にはグループの方が使いやすい。男性はと言えばSMAPが思いつくが広告費用が高すぎる。そんなこんなを考えだすと日本企業が韓国アイドルを使うのも分からなくもない。韓国のアイドルの露出回数のゴリ押しを指摘する人が現在多くいるけれども、要するに日本が戦略を見誤っているだけだろう。国内でAKBの露出戦略を国内で練るよりは、アジアでのMTVやspaceチャンネルなどへの日本の楽曲の露出を高める方が日本の広告代理店としての役割は果たせるのではないだろうか。



 おば樣方の心をつかんだヨン様とか韓流四天王をはじめ、日本人の多くの若者が持つ韓国への心象を大幅に改善したKARAや少女時代を思えば、日本もきちんとメディア戦略をもっともっとねるべきだろう。極端ではなく、中国での安室奈美恵さんやスマップのコンサートは日本が国家として支援してもいいぐらいだと思っている。国粋主義者でもなんでもなく、なでしこJapanの活躍を応援するのと同じ感覚で応援している。



 前回、文章を抜粋記載したように、日本は文明的に独立しすぎている国家だ。日本は日本を応援してくれるサポーターを世界中につくっていかなければ困難時に立ち向かえないし協力も得られない。他国と文明が違うからこそ、若い世代から生まれてくる日本独自の文化を輸出することで世界中に仲間を作っていければよい。



日本流の殻に閉じこもるのではなくて、日本がどう自らの国をより良くアピールしていけるか、様々なレベルで取り組んでいきたい。もちろん、日本だけが良ければいいのではなく、世界が良くなればよいという立場で。

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