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企画書 「MountScape -屋根プロジェクト ~ネパール山岳地方の景観と住まいの共生を目指して~」
 「MountScape」(マウントスケープ)はこのプロジェクトのための造語です。山岳地帯には山岳地帯にふさわしい景観(Landscape)があります。観光立国であるスイスは高水準の文化生活を送りつつも頑に昔ながらの住居形式を守っています。それはスイス人の気質によるところもありますが、古くからの住居形式が最も美しいということを住民皆が知っているからです。そして、その美しさこそが多くの観光客を世界中から呼び寄せている事を知っています。

mountscape1.jpg


 同じように観光立国であるネパールはその国家収入の内60%以上が観光によるものだと算出されています。しかし、国をあげて外貨を得る事に関心はあっても、住民の一人一人が観光立国としてのネパールを考える事は少ない。美しい街並と美しい山の景色があってこそ人はネパールに魅了されるのだという意識が少ない。


mountscape3.jpg





 エベレスト街道に登るとそれを強く感じます。街道沿いには山の景観にそぐわない青いトタン屋根が増えてきています。世界各地でトタン屋根が貧困層の住宅になくてはならない材料になりつつあるのは事実だ。トタンは簡単に施工して雨を防げ、万が一お金に困ったらトタン屋根を転売することも出来るからだ。便利である一方、寒暖差に弱く、観光客が望む風景を壊している、そして何よりも彼らが持っていた文化的景観を失ってしまいます。
 


 ここで提案させて頂きたいのは住民と協力して実現する山岳地帯の修景手法です。



1、トタンの屋根の色を景観色に。
 自然界には本来青い色というものはほとんど存在しません。環境色学の知見から、風景の色は地元の土の色が基本と言われます。青が風景の中で異色となり、山岳風景を壊します。まずは環境色の調査を行い、環境色を設定します。そして予算のさほどかからない屋根の色の変更から山岳景観との調和を目指します。

mountscape4.jpg
↑緑や茶色の自然色と青色が調和していません。




2、山岳風景に調和した代替え材料を。
 石材、断熱の為のゴムシート、L型フレームを組み合わせて風景と調和した屋根をつくります。この手法は地域によって材料が変わります。低地であれば木片瓦、南米の山岳地であれば藁を表層に置き景観に調和した屋根をつくります。
mountscape6.jpg
↑元来の現地素材を使った屋根こそが風景に調和します。これに現代的な機能を追加することが重要です。


mountscape2.jpg
↑石材の屋根



ネパール本来のMountScapeを取り戻すことが長期的な視点で重要です。
ネパール都市部のまちづくりも兼ね、現地への専門家の派遣が重要です。また住宅の屋根が対象のため、住民との協力が欠かせないため、現地カウンターパートとの先行的な実施が必要です。

 世界一美しい山々がいつまでも美しいMountscapeであるために。
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[2011/06/16 01:28] | 建築・都市コラム | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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