50万種類の復興
5/7~9に渡り陸前高田 気仙沼、志津川、牡鹿半島蛤浜、桃浦漁村、塩竈漁港、市街地、名取閖上、亘理町、山元町等を視察した。改めて強く感じたのは、同じように津波の被害を受けてもそれぞれの町では全く状況が異なるということ。流失市街地が町の何割だったのか、河川の有無、被害者の数や生業、後背地の状況等異なれば対策も異なる。400のまとまりがあれば400の復興手法があり、50万の避難者が入れば50万の生活再建手法が求められる。

 例えば陸前高田の後背地は山城があったり、なだらかな丘陵地があるため斜面を一部整地した宅地造成手法やガレキによる斜面地に沿った嵩あげ造成宅地も考えられるだろう。
s_陸前高田
陸前高田

しかし、これまでの居住地の後背地は急斜面であった場所や宅地造成によって禿げ山化するような場所では造成することがよいとは思えない。
s_桃浦
牡鹿半島 桃浦漁村

高台移転するよりも、自分が亡くなるまでの10、20年は大きな津波がないのだろうから同じ場所で住まわせてくれというおじいちゃんおばあちゃんもいるはず。単純に高台移転という手法を考えただけでも場所と被災者への再建の仕方は変わってくる。

 議論をする上においては津波被害地の後背地にどうこう計画するではなく、何何市のどこどこ地区に関してはと具体的に場所を特定しなければ今後議論にならないだろう。既に被害の類型化も議論としては、あまり意味をなさない。
 
 よく新聞のインタビューで「同じ場所に住まいたいですか?別の土地で再建したいですか?」などの質問がなされるが、僕ほとんど意味のない回答だと思う。そのまちと人のことを真剣に考えて、いくつかの有効な案を示した上で、初めて質問が出来るのだと思う。誰だって今までの生活を取り戻したいに決まっているし、危険なところには住みたくないのは当然だ。Yes,Noで答えられないし、提案がないのに選択するのは不可能だ。なのに、感情を殺すような選択を強いる質問にしか僕には思えない。

 おそらく、神戸の時と同じように被災者がまち再建に向けて動けるのは、心理的な条件からも早くても7月以降になるだろう。行政やまちづくりの専門家は各街各家庭各人のために全力で取り組んでいる。
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[2011/05/16 13:35] | 震災復興 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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