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上海日誌番外編「ハチ公前で抗議する人と話してみたら」

 驚いた。
渋谷の駅前が日本国旗や中国への抗議の人々で溢れていた。怖かった。
私は日本の権利は主張すべきだし、言論の自由な国なのだから街頭演説をすることもかまわないと思う。

 しかし、この光景が恐ろしいのは「尖閣諸島の領土権」の問題を主張しているようでも、排他主義的言動が大きくなり、いつか知らぬ間に市民レベルで日本人と中国人が憎しみあうことになることだ。
 
ここで 恐ろしいプラカードを目にした
「日中友好禁止」
「中国製品を買うな」
「日本企業は中国から撤退せよ」

あまりにも恐ろしくなった。彼らは自分が発している言葉の意味がわかっているのだろうか。プラカードを持った人間に聞いてみた。

私「なぜ日中友好禁止なのですか?尖閣諸島の問題と市民レベルの友好とは別次元の話でしょう?」

相手「中国は明らかに侵略をしている。日本国とはいわば戦争状態にあるのです。そんな国と友好なんてできない。彼らの有益になることはしないということです!!」

私「中国製品を購入するなというのは、現代社会において不可能なことです。ほぼすべての製品が中国とかかわりがあるはずです。日本のためにもなりません」

相手「勉強してください!!(半ば切れ気味)」

私「なぜでしょうか、このグローバルな社会の中で日本が孤立することは不可能です。日本が中国から撤退して何のメリットが日本にあるのでしょうか?教えてください」

相手「(激昂して)勉強してください!」

わけがわからない。自分の主張の理由を答えられない人間が人と人を憎しみ合わせる言葉を発しているのだろうか。

ここで何人か周りの人が集まってくる。

A「あなたは何人(どこの国の人)ですか?」

私「日本人です。」

A「お父さんお母さんは日本人じゃないでしょう?」

私「日本人です。」

A「いつ帰化したんですか?」

またもや、わけがわからない。この議論に本来私がどこの国の人間であるかということは関係がない。それを民族主義的に排他的に、私が中国人だからそんなことを言うのだろうと怒りをもって、半ば脅迫気味に言ってくる。

B「お前はアナーキストだな。言論の自由を否定するのか!」

いやいや、あなたたちの主張をまじめに聞きたいだけです。なぜ対話ができないのか。

やじうま「中国の対応っておかしいですよね。少し極端かも知れませんが、それに対して抗議をしていると思うんですけど、、」(通りすがりの女性の野次馬だと思われる)

 怖い。それでもここに集まる人々は尖閣諸島の問題のみならず、他の極端な情報を浴びせられ、国全体に排他的なムードを作る。このムードというのは政治的な問題よりも尾を引くことすらある。

ここで警察が輪をばらけさせる。

尖閣諸島の問題と市民レベルの友好はまったく別次元の話だ。日中友好まで否定する人々には中国人の友達はいないのだろうか。対話をしたことはないのだろうか。民主主義の基礎は対話にある。こちらから対話を捨てることは、自らを否定することにある。
 今回の尖閣諸島の問題に関して市民も抗議するのはわかる。それは言論の自由だ。しかし、外交の一問題に対する主張が中国人全体に対しての対立を煽るものに摩り替わってしまうことがおそろしい。日本を代表する場所である渋谷で、そんな光景の姿が中国や世界に発信されたらやはり中国の人々も日本人に対して敵意を持たざるを得ないだろう。

 大体、政治的な問題と友好の問題を一緒にする人間は旅もしていなければ、外国で一人一人の物語を聞き、彼らと対話をしていない人間なのではないか。

何度でも書く。

人はもっと旅をすべきだし、人はもっと対話すべきなのだ。





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