Ipadは世界を変える(ipadの利用法)
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今度apple社から発売されるipadは世界を変える力をもっている。一般にipadの使用法として考えられているのは主に書籍関連だろう。機能的に見て悪く言えばi-phoneが大きくなるだけではないかという意見があるだろう。しかし、実際に生み出すインパクトは大きく違う。個人ベースでの移動使いの機能面アップよりも、ビジネスの構造を変えうるツールになるかもしれない。

 「鶏が先か卵が先か」の議論と同じようにこのハード(I-pad)が生まれることによって多くのソフトが生まれる。しかし巷の話題にあがっている書籍閲覧ソフトでが世界を変える事はない。これから述べる建築専用ソフトだ。

Ipadの世界を変える特性はポータビリティはもちろんのこと、一つの画面上で拡大縮小が自在な事、リンクによって 同じ画面で別のページを見れる事に大きな可能性がある。


i- padの可能性は建築現場にこそあると考えている。現在建築の設計では敷地地図の1/1000の1から平面1/200、断面1/100、矩形(かなばかり)の1/20、詳細図の1/5、原寸の1/1など多くの図面を書かねばならない。この図面の多くはスケールが異なるだけ、要するに拡大しているだけだ。しかし、実質的に紙面の関係上スケールを切り分けなければならない。けれどPCで作業する現在にあっては紙面レイアウトを気にする事はない、カクダイツールで詳細を見ればいい。けれども、単に古い条件から紙に印刷しなければならないという条件・慣習が続いているが故に紙媒体からはなれられない。


ではIpadを建築設計業務に使えればどうなるか?

 もともとの設計図書は紙面に限定されていただけだ。これを取り外せば建築家(設計士)は紙面をスケールごと無駄に切り分けて紙面を作る必要はなく、平面立面断面を詳細に書くだけで良くなる。詳細図もリンクで付ければいいので、わざわざ紙面を作って別途書く必要はなくなる。これによりミスは少なくなり、デザインに掛けれる時間が格段に大きくなる。

 ipadが手元にあれば現場でもわざわざ大きなA0の施工図を広げる事なく、ipad上で一つの図面(例えば平面図)を拡大すること詳細図にも対応する事が出来る。材料や施工法などの指定もリンクされた参照も簡単にできるし、現場の設計変更も手書きでipadの図面に書き込む事で設計者とも共有出来る。(そもそも建築の図面はリンクを前提とした紙面設定だったと考えてもいい。)

 i-padを使用する状況は整いつつある。確認申請においても法律においても電子化が進められているし、ソフト面もAutocadなどの大手ソフトでもシートセットマネージャーは変更点の指し示しなど追加されている。法規に関しても中国ではすでに建築の法規は完全に電子化されてアップされているし日本もそうなるはずだ。未だに青焼きを使っている前時代の提出図書や確認申請レベルの書類の書き方もIpadで変わる可能性すらある。
 
 ipadの建築現場での使用は夢の出来事だと思うかもしれない、現実的にハードの配布は難しいと言うかもしれない。しかしI-podの急速的な一般化を考えると決して難しい事だとは思えない。i-podだけではなく、ソニーなどの他メーカーのMP3の端末機を含むと延べ数でとっくに人口を上回る量が出回っているはずだ。建築現場が用意していなくても、個人個人が所有する時代すら来る。I-padはいつか大学ノートと同じように使われる時代が来るし、、上述した設計手法は確認申請レベルとは関係なく大手ゼネコンは施工現場レベルですぐにでも実験を始めるべきではないだろうか。


 このような状況の中、ipadの開発とともに求められるのはソフト開発だ。この建築専用のi-padソフトを開発出来るだけで世界中の人間が使う事になる。開発は100億円では効かないビッグプロジェクトだ。これは大きなチャンスだ。そしてcad専門ソフトを作るには今までネット世界の開発にいた人間だけではなく、設計の申請と現場が分かる人間が入らないと実現出来ない。特に日本の建築申請状況は特別であり、autocadの開発専門部隊でも作るのは難しいだろう。ある意味特殊な感覚を持った人間が必要だ。
 
 
 このソフトの開発競争は誰が勝つか。作る事が出来たら世界の景色を変えることができるだろう。未来の都市へ。

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[2010/03/28 03:50] | 建築・都市コラム | トラックバック(0) | コメント(6) | page top
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コメント
 実際に建築現場で使うには、おそらく
防塵防水対策や、落下の対策が必要に
なってくるだろうことと、
 万が一の故障時のサポートと安価な修理金額
などの体制が必要になってくるでしょうね。
 とりあえずは業務用の特製ケースなどの発売を
待ってからの方がいいでしょうけど
 根本的には今回の発売には無理でしょうから、
アップルに要望として出して、次世代I-padに
望みを託すと良いかと。
[2010/04/03 15:27] URL | 星野 #EBUSheBA [ 編集 ]
)星野さん

たしかにそうですね。
もちろん、今回は無理だと思うのですが、i-pad はあくまで形態の一種類で、mp3プレーヤーがいろいろな会社から出ているように、ipadも名前や大きさ、特徴を変えていろいろ出てくるんだと思います。

いつかi-pad(の種類)は大学ノートのような感じで常に持ち歩き、小学生も学校に持ち運んでそれで勉強する時代が来るかもしれない。

そんなことを思ったんです。

たぶん、中国ではi-padの偽物はそろそろ発売されると思います。(笑)

[2010/04/04 02:36] URL | hiroki #- [ 編集 ]
あの画面の大きさでは図面は扱いづらいのではないでしょうか。
なんにしろまだまだそういう世界にはならなそうです。
[2010/04/11 00:59] URL | 名無し #- [ 編集 ]
たしかにあの大きさでは扱いづらいですが、防塵のことも考えてnintendo DSスタイルにするとか、将来的には丸められる液晶で対応出来るんじゃないでしょうか。あと10年後にはそれがスタンダードになる予感がします。
[2010/04/12 03:09] URL | hiroki #- [ 編集 ]
図面アプリ
現在iPhone用だけですが、近々iPad版も出るようです。
図面500枚が持ち歩け、図面にピンを落とし、そこからコメント、写真等入れられるようです。



[2010/06/19 12:15] URL | kainalu #dRsdVk4E [ 編集 ]
kainaluさん
やはり既にアプリが出ていましたか。
いやー、便利になりましたね。手でスケッチ書いたり、文章を書いたり。。。

ま、まだ私は持っていないのですが。

山田。
[2010/06/29 12:37] URL | hiroki #- [ 編集 ]
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