上海日誌-36「耐性と慣れ」
上海には春と秋がないとは良く言ったもので、宵の雨を境に、一日にして冬になった。毎日の電動自転車通勤は非常につらくなる季節。ジャズを聞きつつ、気ままにドライブなんてわけには行かない。寒くて凍えそうになり、そして目が痛くなる。 目が痛くなるのは空気中の埃のせい、有毒物質も相まって目には涙。早くゴーグルが欲しい。もしくは片目づつ器用に目をつむれるようになるか、まつげに駱駝並みの防御力を手に入れたい。

 上海に来て半年、だいぶ汚い空気にも慣れてきたと思っていたが、道路付近の高純度、大量の空気だとさすがに耐えられない。上海人にゴーグルをしている人を見かけないのは、耐性が出来ているからなのだろう。
 とすれば、地球環境が汚染されてもきっと耐性のついた中国人と私は生き残る。そして、僕らはきれいな空気のもとでは生きられない、というナウシカ的な逆転現象が起きたりするのだろうか。
 
 空気だけでなく、街が汚いというのも同じように慣れが関係しているかもしれない。新しい空間に人が移ったときに、快適に暮らす為に自分の空間に変えようと人は努力する。汚い空間で育つときれいな空間に拒否反応を示し、必死に空間を汚そうとする。心理学的には説明のつく話。

 とはいえ、こんな負のサイクルがいつまでも続く訳ではない。いつか、街も空気もきれいになるのだろう。東京の60年代の空は今のように青空は見えなかったはずだ。

 上海の今には、青空はない。
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[2009/11/04 02:51] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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