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上海日誌-31「空に舞い上がれ!」

 国慶節の間、街には爆竹が鳴り響く。初めてこの轟音が耳に入ると、テロが行ったのか、それとも市街地戦でも始まっているのかと思うはずだ。街に轟く音は爆撃か、対空砲、そしてマシンガンかと。それもそのはず、この花火や爆竹あり得ない場所で行われている。窓を開ければ本来静かな住宅街のはずが、何やら屋上から花火が連射されている。花火が飛び散り、隣の建物に火の粉がぶつかる。窓を開けている部屋には容赦なく火の粉が入っていく。(もしかしたら、クラッカーのような感じでキラキラした紙かもしれないけど)
 爆竹も子供のころ蛙で遊んだような代物ではない。ランボーの肩に巻きついているような銃弾の束がダイナマイト並みにでかくなった感じだ。
 いいのか、これで???!!!!とつっこみたくなるような無法ぶり。

しかし、コレこそ中国。 The 「中国」。

思えば中国は世界で最初に火薬を生み出した国。西暦800年ぐらいからあったとも言われるが、一般的になったのは12世紀のことだったろう。中国は花火と本来深い歴史を持っている国なのだ。DNAが花火を求めるのだろうか。
 花火と都市計画は何も関係がないということはない。花火を語れなければ都市計画は語れない。というのも、ヨーロッパでも火薬が実用化され、大砲が強くなってきた頃、15世紀城郭中心であった都市の在り方が一変した。大砲が有っては巨大な城壁は無用の長物となった。平地で、そして、砲撃に耐える街の作り方に変わった。そう、花火を見なければ都市計画は語れないのだ。

ということで、浦東の世紀公園で毎年行われる花火大会へ。公園といっても中国の大きな公園は入場料を取る。今日は花火大会ということで立ち見でも70元の入場料だ。まぁ、来てしまったと覚悟して、イベント時には必ず沸いてくるダフ屋から座席券を購入し(200元)いざ見学へ。
チケットを買うときは中国の花火なんて日本の花火に比べたら大したことはないだろう、という思いは嬉しくも裏切られた。

根本的に日本と趣向が違った。

それもそのはず、上海の花火大会は音楽花火大会。長大な水辺にスピーカーが置かれ、広い対岸にコレでもかという仕掛け花火。打ち上げも音楽に合わせて行われる。東京湾でテーマを持った花火を打ち上げているが、「真夏の夜の夢」なんていわれもピンと来ない。しかし、こちらは愛のテーマならゆったりとした打ち上げで、種類もしだれ花火やハートマークの花火などだ。ベートベンの第9なら激しい色と量の花火が打ち上がる。花火が絶妙に音と合う。光と音のずれもきちんと計算されている。花火大きさは2尺から3尺玉といったところだろうが、エンターテイメント性は抜群だ。

上海花火


 日本の長岡花火の5尺とか6尺玉は職人芸の極みを求めている傾向が強いし、一発で大空に花を咲かそうという日本人の気質みたいなものが見える。「納涼」とはよく言ったもので、日本は花火にエンターテイメントではなく、暑さに対するまじないの類や奉納を求めた部分があったのではないだろうか。終わりかと思わせた後、夜空の静寂を打ち破って、最後に「ドンッ!」と大きな花火を打ち上げるのは実は日本特有の感性だ。


そして、帰り道。

上海でもっとも美しい光景に出会った。

空に赤い光が漂っている。

孔明灯6


飛行機でもないし、星でもない。

大きい。大きさもばらばら、何だろう!!??

浮かんでいる数も数え切れない。

!!!!



わかった、孔明灯だ。


紙風船に火を灯し、願いとともに気球のように空に舞い上げる中国ならではの行事。古くは三国志の時代に孔明が考え出した。映画の赤壁2でも映像に使われている。
孔明灯3



花火からの帰り道、露天が販売する孔明灯セットは一つ5元ほどで飛ぶように売れていく。皆嬉しそうに、仲間と共に膨らませる。なかなか手を離す瞬間を見極めるのは難しいのだが、一瞬、灯りが落ちそうになっても回りの人が手助けして、次々と空に灯がともる。空に浮かぶ無数の灯りは、世界中で一際印象に残る光だった。
孔明灯2

孔明灯4

孔明灯5
(掃除のおじさんの箒で再度舞い上がる孔明灯。おじさん。GOOD JOB.セットのゴミ袋は当然、すぐに道端に捨てられる。それを清掃員がぶつくさと片付ける。でも一方で落ちそうな孔明灯を助けたりする。相反する感情が混濁する。ザッツ中国)



もちろん私も願いを込めて孔明灯を空に放つ。
孔明灯1


日本でも飛ばしたいなぁと思ってお土産用にも購入したけど、ゴミや火事に過剰に反応する日本だと無理かなぁ。

(日本だとそんなこんなで真昼間に黒ビニール袋をつなげた大きな袋の中の空気を暖めて空に飛ばす。全く美しくない)
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テーマ:中国 - ジャンル:海外情報

[2009/10/08 16:19] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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