上海日誌-23「世界がひっくり返った日」
「日食は皆既日蝕以外は日食とは呼べない。」

と誰かが言った。

そう、10年前から僕が言ってる。

トルコで感動的な皆既日食を見てから、高城剛さんほどではないにしろ日食には思い入れがある。その日食を中国で再び見ることが出来た。

 場所は安吉(アンジー)。上海からは250kM以上離れている。イベントにはもっぱら目がない上に、日本からの友人も8人も来てくれたので、奮発して33人乗りのバスを貸しきる。同僚にお世話になりながらツアーを組むことが出来た。日本のツアー会社であれば上海からでも10万近いツアーもあるらしいが、かろうじて5000円以内に抑えれたのでよかった。(本当は2500円ぐらいまでしたかったのだが、それは平日、人数が集まりきらない。)

当初、河の逆流と一緒に観る予定だったが天気の調子を考えて予定を思いっきり変更。最高の晴天率を誇る天体観測の場所、安吉へ行くことに。これが正解。当日、上海は豪雨、空を見上げることすら出来ない状況。

しかし、さすがは安吉。

雲は多少あったもののばっちりの天候。

世界中から大勢の人がこの奇跡を体験しに集まってきていた。

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 空はだんだんと薄暗くなり、不思議なくらい空気が冷たくなる。

皆既日蝕の手前、何か人は興奮し、そわそわし、

たぶん動物がいたら叫び、飛び回っていることだろう。

皆既日蝕の寸前、一気に空が暗くなる。

世界中が影に入ろうとしているかのよう。

そして光が消える。光の輪が見える。
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白昼の夜。この夜は幻想的で、暗いのだけれども不思議な明るさがある。

太陽によって明るいのではなく、空気自身がまだ明るさを内包しているかのよう。

金星が輝き出す。

5分、永遠ではないかと思うような黒い太陽を見る。

感動しながらも周りを見てみる。

090722 (46)


不気味な暗さと幻想的な明るさが混在する景色。

「世界がひっくり返った。」

そういう表現が正しいような気がする。黒い太陽、明るい空気。

卑弥呼は日食の日時が分かっていたという。これを知っていたら人心掌握もたやすいだろう。

この奇跡の時間が終わる。

上部から光が見えた瞬間。わずか2,3秒だろう。

ダイヤモンドリングのように太陽が輝き、

一気に世界に光が戻る。

周りは歓喜に包まれ、思わず両手を空に挙げて叫んでしまう。

みんなそんな感じだった。


さて、
次の日食はイースター島で見れるらしい。
モアイと一緒に日食なんて素敵なのではないでしょうか?
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[2009/07/25 18:42] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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コメント
お久しぶり。
いいなぁ、皆既日食。
日本は最悪のコンディション。
仕事の最中、外出先で空を見上げようと思っていたけど、
太陽の位置すら判らない厚い雲に覆われていた東京。

今回、全くと言って良いほど、日食を体験できなかったので、
次回は必ず見てみたいと強く思ったよ。
[2009/07/26 14:07] URL | K@KSK #- [ 編集 ]
お久しぶりです。
ふと思ったのですが、日本ではたくさん日食グラスが売れたらしいですが、みんな返品するでしょうか。通常、一週間以内だったら返品できますよね。日食グラスで儲けたつもりが、多額の借金を抱えるはめになったりして。(笑)

日食は一度は見たほうがいいですよ。あれは体験してみないと分かりません。
[2009/07/26 15:22] URL | hiroki #- [ 編集 ]
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