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上海日誌22「地下駐車場」
日本の集合住宅の設計時に常に頭を悩ませるのが駐車場の設置。地味な様だが、コスト計画にはクリティカルに効いてくるので、デザインを考える上でも徹底的に考えるポイント。法令で決められている設置台数もあるし、少しでも多くの住民が自分の住宅の近くに駐車できるように考えるし、最重要の地上部分の住棟をいかに快適にするか総合的に考える。

 今日は駐車場の話。

 日本の場合、地下駐車場は工事費が非常に高くつくので青空平置き駐車場が希望される。それが出来なくても地上立体駐車場やら機械式の昇降3段などにして地下駐車場を避ける傾向がある。。しかし、中国の場合は少し事情が異なる。

 中国では 来るべき【有事】に備えて、地下に防空壕を設置している。巨大プロジェクトであれば、最低でも住人一人当たり3.5㎡の防空壕を設置することが義務付けられている。この防空壕は通称「民防(人防)」と呼ばれる。街中でもオレンジの標識で書かれていることもあり、中国に旅行する際にはぜひ確認してほしい。ミサイルが飛んできたときには、慌ててそこに逃げ込めば大丈夫というわけ。

 さて、しかし、本当にこの民防が必要なのか、、たぶん中国人でも、必要だと思っている人は最早あんまりいないんじゃないか。そういう法律を作ってしまったために、引っ込みつかなくなっているんじゃぁないかとも思う。

 自分で人防を計画してみると、この無駄な空間がもはや戦時の為になっていないと考えさせられる。有事の際に車が機械駐車場に入った常態で人が駆け込めるスペースになるわけがない。しかし、この民防の範囲には機械駐車場を設置しても、民防の面積として参入される。おかしな法令だ。(ちなみに、この民防に関しては、設計院とは異なる、それ専門(軍事関連?まさにブラックボックス)の設計院が設計することになる。この部分だけ、構造も違えば、高さも違ったりする。考えられない図面の食い違いが起こりやすい場所なので、全体を調整する設計者は注意が必要だ。

 さて、話は戻る。

 地下を掘るのは、大金が必要がだがが、(防空壕としての)民防の規定で掘らないといけないのであれば、その地下を駐車場とするの設計上必要不可欠となる。

 しかも、民防でなくても、中国はとことん地下を掘る。というのは地下空間は、まったく容積参入されないからだ。駐車場であろうが、設備であろうが、たとえ商業店舗であってもだ。
(一方で日本と違って住宅用途立体駐車の容積緩和はない)

 というわけで、駐車場の考え方が中国はまるっきり違う。巨大プロジェクトをやるときは駐車場はとりあえず地下!と考えておけばいい。

 しかし、この地下駐車場、2重壁にもしていなければ、釜場(水をくみ上げるポンプ)も設置していないようだ。正直水が漏れてきたらどうするんだろうか。

まぁ、でも人がバケツで汲み取って上まで運んでいくんだろう。

中国は常にそんな感じ。
未だに中国は戦時中の制度から脱していない。
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[2009/07/08 21:04] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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