北京-9「オリンピックの残骸」

 北京オリンピックは事業も出来た広場も巨大な規模だった。それに向けてのエネルギーは正に国家総力結集といってよかった。オリンピック公園は北京の南北軸に延長するように作られた。この広大な公園内にヘルツウォーク&ドムーロンのオリンピックスタジアムや水泳場などが配置されている。
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しかし、イベントが終わった今、この公園は広大過ぎる。歩道も広過ぎるし、人が滞在する場所としては間が延びすぎている。かといって天安門広場や建国路のようなパレードは想定していないだろう。オリンピックの開催時や観光客が訪れる今はまだいいが、5年後以降はいったいどうなるのか。閑散とした場となってしまうおそれがある。
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 万博がそうであるように、オリンピックは開催後まで含めて計画する必要が有る。例えばオリンピック選手村は開催後売却できるように通常のマンションと同じ仕様でつくられる。北京オリンピックでも同様に高級マンション団地としてつくられた。問題は間延びした伸びすぎた公園をどうやって都市に馴染ませていくか。都市の身体の一部になるように埋没させていくか、何かしらの操作が必要なように思える。このオリンピック公園のマスタープランを作ったのは世界的な都市計画・ランドスケープのネットワークをもつEDAWである。非常に能力のある会社なのでオリンピック後を考えていたのであろうが、中国当局との関係から計画しきれていないのではないか。当局はもしかしたら偉大な功績としてこのまま残そうとするのではないかと少々心配になる。日本のオリンピック会場といえば代々木公園。原宿と渋谷に近い事もあり長い年月と共に都市に埋没して来たとはいえないだろうか。今では落ち着いた広場になっている。あれぐらいがいい。


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聖火台型のホテル。

 2016年、もしかしたら日本でオリンピックが開催されるかもしれない。
そうなれば有明には選手村がつくられる。デベロッパーも虎子眈々と狙っているはずだ。巨大一体開発になる計画は個々のデベロッパーで取り組むのではなく、マスタープランの下できっちりなされなければオリンピック後の環境が住民生活仕様にならない。熟考を期待したい。

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テーマ:中国 - ジャンル:海外情報

[2009/02/08 22:29] | -北京 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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