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北京2―「大きすぎる街区単位」
 朝○地区(Central Business District)や東西を貫く建国道では建築に何かデザインをしなくてはならないという強迫観念のようなものがあるのではないかと感じてしまう。出来上がった建築はCADで造られたようなデザイン、もしくは中華的な威光を掲げようとしているデザイン建築ばかり。

SDC17991.jpg
 OMAの新CCTV(中国のテレビ局)竣工しているはずだったのだが、、、



 一つ一つの建築の形態はしっかり成り立っていても、街並はちっともつくられていない。それぞれの建築が自己主張してばかりで調和が全く考えられていないのだ。それを輪に掛けるのがそれぞれの建築の単位が大きいことだ。北京の新街区はシンガポールのようなとても歩けない都市空間が出来上がってしまっている。車道は10車線ほどある巨大な道路で都市計画という行政からの強い意志が反映されている意味では日本などすっかり置いてきぼりを食っているような印章すら受ける。しかし、界隈性や人間的スケールを北京は置き去りにして行ってしまったようだ。歴史の上に立っていた都市がいつの間にか金持ちしかすめない、なんとなく心地の悪い都市へと替わってしまった。この建国路にある建物は巨大資本のオフィスであったり、ホテルであった。

SDC17958.jpg

SDC18119.jpg
 建国路沿いのホテル街(下部に商業施設)




 中国には大きく分ければ王の都市と商人の街があるという。これは政治的な街としての機能を持つ街と経済中心の街と2つ有るという意味だ。上海や香港を商の都市だとするなれば、首都である北京はもちろん「王の都市」だ。
しかし、現代においては政治中心の街であっても資本の流入や、巨大な都市骨格をそもそも持っていたが故に金持ちしか存在しえない街をつくってしまったのだ。これが北京の第一印象だった。

 日本は大都市中心部においても都市計画がおくれているとは言うが、北京の大都市と比べれば都市全体の雑多性は日本を周回遅れトップランナーにしてくれるのではないかと期待を抱かせてくれる。日本はこれまで恥じてきた都市の高密度の住まい方というのをしっかり見直し、これを前提として考えて行くべきではないだろうか。都市は高密度だからこそなし得る事があるのだ。
 日本はその高密度から交通や物流に大きなメリットを持つ。東京ほど交通が整備された都市は世界に他にない。交通が発達しているので車を使う必要は全くない。言ってしまえば車を所有している方が損をするほどだ。物流も多数のユーザーがいる為に昼に注文すれば、ペンでも紙でもその日の夕方には届いてしまう。遅くたって次の日には手に入る。日本ほど交通が発達し末端まで同じサービスが行き届く国はない。
ソフトとハード面両方から日本の高密度を考えなおしてみたい。

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[2009/02/05 12:32] | -北京 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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コメント
なるほど、精度の高い高密度のメリットについて詳細検討するのおもしろいね。やっている方はいるのだろうか。
脆弱性とかマイナス面克服の研究はよく目にするけど。

建築界の周回遅れのトップランナーと
いえばいわずとしれたZOOのみなさんですね。
[2009/02/05 12:47] URL | まっつー #- [ 編集 ]
>まっつー

間違いなく、ZOOの皆さんはトップランナーですね。いやー、何なんでしょう。あの人達は。
高密度のメリットについては社会学や経済学からの方がよく語られています。いつも建築や都市計画は後からついてくる。さみしいかぎりです。

いろいろと中国について、あと10ネタほど書きたいと思います。
[2009/02/06 19:17] URL | ろっきー #- [ 編集 ]
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