[080830]Salalah,Taqah
 『砂漠の中の蜃気楼』。

オマーンの第一印象だ。
オマーンの人口は僅か210万人。国土は日本の3/4ほどあるのにだ。本来は人の住むべき土地ではなかったのだ。しかし、この国には石油がある。この石油マネーによって国民を潤している。
 この国の労働者の半数以上が外国人だ。インド人、パキスタン人、チュニジア人、、、他国から来て就労している。街を見てもインド人のほうが多いのではないか。
 オマーン人は何をしているかと言えば、食って、寝ているだけだと外国人就労者は言う。オマーン人は働かなくてお金が稼げるのか。国が補償をしてくれるわけではないらしい。外国人にオマーン滞在ビザを売ることによって生計を立てているとのこと。完全に地主と小作農の関係が出来上がっている。
 ただ、このままでオマーンはいいのだろうか。海外から人材を呼び、就労させ、自国民はのうのうと暮らす。
人間働かないと腐っていく(人のこと言えない立場だ)。自国民を仕事や教育によって育てないと、いくら石油があっても国は成り立たなくなる。国の礎は結局人間だ。他国からの就労の上に成り立つオマーンは実体のない蜃気楼だ。
 

前も後ろも、右も左も地平線。乗り合いバスは荒野の一本道をひた走る。こんな土地に石油はあったのだ。

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オマーンは地形的に不思議だ。国境から2時間ほど走ると突然緑の山々に囲まれる。草一つ生えない砂漠から突然切り替わる。当然、緑の土地には街が出来る。サラーラという街だ。とはいえサラーラは海に近く、かつて貿易の拠点ともなった。
 サラーラからタカへ。乳香の道として栄えた遺跡がある。ホール・ルーリという世界遺産にも登録されている遺跡だ。乳香はお香の一種、かつては金と同じ価値を持っていたという。この沿岸は季節風が西欧人に知られるまで海路の要となり栄えた。遺跡は突然現れたのではなく時代背景が一緒についてくる。かつての旅人のことを思う。シルクロードを通り、この海路を通り、人が動いていた。今なら自分もほんの少しだけその旅の気持ちが分かる気がする。
 
 タカの海岸は絶壁、絶景。
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遺跡までは7kmほど歩かねばならなかったが壮大な海岸と野ラクダの風景はいいものだった。実際には野ラクダではなく飼いラクダ。ただし、肥えると食べられてしまうらしい。
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夜行でうっかりマスカットへ。
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