[0808027]Shibam &Kawkaban,Thula
 サナアの郊外、350mの岩壁の下と上にシバームとコーカバンという街がある。二つで一つの街として機能する街だ。同時期に同じ部族によって作られ、崖上の街(コーカバン)は軍事を担当し、崖の下にあるシバームは農業と商業を担当する。崖上の街は常に敵の接近を監視し、敵が来襲したときには崖下の住民は崖上の街へと避難するのだ。この二つの街は年に一度だけ、お互いの無事を確認しあう祭りをしていたという。今でもこのお祭りは続いているそうだ。
s-DSC_5129.jpg


 実際に訪れると何ということのない街だが、崖上と崖下では多少建築の材料や様式が違うところもあり興味深い。崖上の街が軍事を担当する場合、直感的に水資源はどうなるのかと不思議に思う。崖上の街には漆喰で覆われた貯水池が造られていた。これは地下水を汲み上げるのではなく、雨水を貯めておくものと考えられる。この地方に降る雨量が2つの街の機能分離を成り立たせたのだろう。(もちろん今は水道パイプが崖下から引かれている)
s-DSC_5081.jpg
※女性の民族衣装も素晴らしい。頭に抱えているのは牛の糞を干したもの。
燃料にする。(おそらく)


 シバームからスーラへ。この一体には岩山があればそこに集落が作られている。他民族との争いを続けてきた山岳部族の村の典型的な形である。その中でもスーラの町は一見の価値がある。周囲には段々畑が広がり、丘の中腹に城壁を建設し、背後には巨大な岩山が聳え立っている。軍事上はとても攻略しにくい都市形態となっている。水の確保もコーカバンと同じ形式だ。16世紀にオスマントルコがイエメンを支配していたときもこの村は独立を保っていたとのことだ。
街の形態も街並みも素晴らしい。美しい。しかし、若干このあたりの子供たちは教育が全く行き届いておらず、落ち着いて観光することの出来ない街でもある。
s-DSC_5150.jpg



 サナアは美しい町であったが空気は汚い。これは高地で空気が薄い、緑が少ない、車の数や渋滞という問題もあるかもしれないが、車が恐ろしく古いことに尽きる。トヨタやマツダの古い車がメンテナンスもろくにされず黒煙や白煙を出して走っている。日本の車の1000倍ぐらい排気ガスを出している。美しい郊外でも道路の上は排気ガスで息をするのも嫌になる。東京の空気はきれいで美味しい。

 車会社は最新の技術を駆使して低排気ガス車を開発している。しかし、世界の空気を考えると最新技術を追うのではなく古い高排気ガス車を何とかしてくれという気になる。最新車が排気ガスが1→0・1になるより、古車の排気ガスが1000→100になるほうがいい。なにか古い車を革新的に改良する仕組みを造ってはもらえないものか。最新技術は場合によって役に立たないものだ。状況に合わせた技術提供も大事だろう。

 世界の発展途上国では日本の廃棄車が走っている。日本の会社名や幼稚園の名前がそのまま入っている車が使われている。この車を写真にとって、その会社に送ってあげたらどうだろうか。ちょっと面白い企画かもしれない。
関連記事
[2008/08/27 03:29] | 世界一周旅行 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
<<[0808028]Sayu’n,Shibam,Tarim | ホーム | [0808026]Sanaa ・Wadi Dahar>>
コメント
真ん中の写真、
チョロ見えしてるちびっ子たちが可愛すぎますね。
[2008/08/28 19:15] URL | Bu-- #- [ 編集 ]
なぜかイエメンの子供は写真をとってもらいたがる。
とってもらうと満足する不思議な国。
[2008/08/30 22:26] URL | Hiroki #- [ 編集 ]
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://hirokijourney.blog35.fc2.com/tb.php/275-d2727836
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |