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[0808025]Sanaa
 サナア旧市街は世界で最も美しい都市の一つだ。都市景観として奇跡の部類に入る。何百の街見てもこれだけの印象深い景観を持つ都市は他にない。
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 イエメン建築は下層は石積み、上部はレンガで作られている。窓枠には防水のため漆喰による装飾が施されている。煤けた色のレンガと白い装飾この色の調和には人のエネルギーを感じさせる。窓に施されたステンドグラスも美しい。そして古びた木製の扉が歴史を感じさせる。

イエメン建築は美しいだけでなく機能的だ。山岳地帯の住居としての第一の機能は防衛の機能。家というよりひとつの砦と考えてもいい。安全のため人は3階以降に住んでいた。一階は家畜部屋、2階は穀物貯蔵庫となっている。平面的には広くはないが高層だ。階段が中央に設けられ、登りながら居室が連なっていく。階段の途中の扉は狭く作られ、首を下げて入ってきた侵入者の首を切るためでもある。
最上階の客間はマフラーと呼ばれる眺めの良い部屋を置かれ、住宅の格式を決定する。
美しさと機能性を持った古代からのイエメン建築住宅だ。
 この奇跡的な住宅形式を生んだのは、部族間の争いが絶えなかったこと、砂漠地帯とは違い山岳地特有の緑があったことが挙げられる。他のアラビア諸国とは全く違う文化がある。
 一日だけ、イエメン建築のホテルに泊まり内部を十分に見学した。

 街の景観に特徴を生み出しているのは街往く人々の服装にもある。山岳部族出身の誇りを持つイエメン人はジャンビーヤと呼ばれる小剣を帯剣している。一部の外国人が日本はサムライばかりで刀を持って歩いていると信じているが、イエメンでは実際に帯剣している。昔ながらの民族衣装を着た人々が世界最古の街を歩く。これが街の雰囲気を上げる相乗効果をなしている。

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 ほっぺたをカート(麻薬性のある草)でいっぱいにしているイエメン人のほっぺたはカエルのようだ。


 イエメンには反政府組織による外国人拉致の問題がある。これは中央政府に反対する部族による抗議活動としての手段だ。彼らは元々外国人が嫌いなわけではない。
 イエメンは他のアラブ諸国と違って農作物が豊かに取れる。つまり自給自足が出来る。よって部族の自立心が強くなる。イエメンはイスラム教国家だが、イスラム教が砂漠地帯で生まれえた理由が緑地のあるイエメンでは適応されない。それは部族間を越えて、イスラムの教えの下に共同体を作るという考え方が必要ないということだ。イスラム教発祥の根幹をなす理由がなくとも、イエメンがイスラム色を強くしているのは不思議なものだ。




古代の建築を見るのは、歴史に思いを馳せるためだけではない。
古代の建築には人間が持つ構築への魂がこめられている。
その魂には人間の奥深くにある心の原型がある。
心の原型は人類の形だ。
建築を見ることは人類を探ることなのだ。
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