[0808016]Amman
 永遠と続くかのような砂漠地帯を駆け抜けると、突然、丘と街が現れる。いくつもの丘に住居が密集して作り上げられているのがアンマンだ。これまで観てきた都市の中でも特別不可思議な形態を持っている。
 高密度で、道路は複雑であり、交通網も都市計画もあったものではない。全てを覆い尽くすような住居だけが存在する。
 当然、道路は渋滞し、空気は澱み。非衛生の街が作られる。都市的な発展などあったものではない。一体どうしてこんな街が出来たのか。首都としては奇跡的な地形を持っている。
人口は120万人。19の丘にまたがっている。
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 周辺の砂漠地帯と違い、アンマンの付近には針葉樹が生えている。土が違い、また地下水があるのだ。そしてこの地は文明の交差点であり、また十字軍との戦いの要衝ともなる。この地形が要塞を築くのにふさわしい土地であったはずだ。
 しかし、この発展の仕方はあまりに無秩序。混沌をどころか無法、無謀。目も当てられないどころか、排気ガスで目が痛い。風が吹かない土地であったならば全市民が喘息になっていただろう。

 それに対して一つヒントを得た。パレスチナ難民の存在だ。イスラエル建国当時、つまり60年前から何十万人もの難民がこの地に移り住んだ。人口120万人のうち7割がパレスチナ避難民である。(ちなみにヨルダン全体の人口550万人、1961年より、イラクからの避難民合わせて5倍以上に人口が膨れ上がった)。アンマンの歴史は120年程度。1940年代後半でも人口はたった2万人程度しかいなかった。
避難民の存在によって都市が高密度住宅地へと強制的に変えられた。これが私の感じた都市の違和感の正体なのかもしれない。街を歩き、人と話し、見えない都市像を捉えたい。
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[2008/08/16 14:35] | 世界一周旅行 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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