[080717]Helsinki
 フィンランドには変なお祭りが多い。冬季の観光を促進するために開催されるものも多い。エアギター大会もフィンランドだ。携帯によってもたらされる怒りや面倒を取り払うために携帯投げコンテストなんてのもある。優勝者には新しい携帯が贈られる。どうせならカメラ投げ大会も作ってほしい。デジタルカメラを持っているが故の面倒が多い。世界にカメラがなかった頃、観光地はもっと平穏だったろう。
 
 Temppeliaukio教会へ。この教会は岩盤をくり貫いて造られた。平面は円形であるが岩壁の高さに変化をつける、2重にする、一部に曲線を作るなど空間体験に深みを増している。音響もよく、内部で演奏されていたピアノ、バイオリンもよく響いていた。
 素材の選択も素晴らしい。岩盤と銅板(?)が落ち着きを見せる。天井もコンクリートシェル構造であるが銅板によって軽い洗練された表情となっている。
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 この建築を空から見ると面白い。岩盤に円がぽつんとある。周りには住宅地だ。面白い場所に設計したのだと思う。このような岩盤は何もここだけではなく、基本的にヘルシンキ全てに及ぶ。オタニエミ大学近くのピエティリ設計の学生センターにおいても岩盤を利用した建築が造られていた。フィヨルドは固い岩盤を削られて造られているため、巨大客船も島の近辺を通って航海ができる。他の地盤(海底内斜面)ではこうはいかない。
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地盤が固いというのは現場にとってはありがたい。日本のように長い杭を打つ必要が全くない。べた基礎で十分である。これは施主さんにとってもありがたいことだ。日本では地盤改良や杭に多額のお金が掛かるがそれがヘルシンキでは必要ない。羨ましい限り。
 
 アールトのスタジオ、住宅を見学。スタジオの曲面と白い壁が伸び上がる空間は見事。ボリュームは小さくとも広がりを最大限に感じさせる。天井が高くなった位置にはロフトを設置し、模型をそこから鳥瞰できるようになっている。
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スタッフが働く場所としても心地よい。シカゴでフランク・ロイド・ライトの事務所を見学したときにも思ったことがある。いい建築をつくるためには建築家はいい空間で設計することが必要なのだ。

 Myyrmaki教会へ。西(線路側)に祭壇、壁が作られている。光は東側、つまり朝の光を最大限に取り込むように作られている。この建築は昼までに来ないと白い空間のよさが見えてこない。『教会建築は午前中』。この鉄則を守らないと後悔することになる。
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 ヘウレカ科学技術ミュージアムへ。建築自体は見る価値はない。しかし、フィンランドの教育事情を知るためには面白いかもしれない。科学技術博物館は子供のための施設だ。世界に数ある施設のなかでも展示、プログラム、説明もしっかりしている。

 アールト設計のacademica書店へ。広がりを見せる吹き抜け空間と天井のサファイアのように青く光る変形トップライトは見事。ただ、吹き抜け空間が販売面積に比べて広すぎるので、賃貸ビルには向かない設計だろう。
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 フィンランドの若者はかなりパンクなファッションをしている。とてもムーミンの国とは思えない。
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[2008/07/17 06:29] | 世界一周旅行 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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