[080702]Utrecht
シュレーダー邸と同じ切符で入れることもあり、ブルーナさんのミッフィー美術館へ。ブルーナさん(Dick Bruna)は芸術家だ。彼の絵には言葉がついていない。アートとして完成され、言葉なしでも直感で理解できるのである。彼は多くの情報を集約し、最も少ない線によって表現している。グラフィックアーティストとして平面性にこだわり、印象に残る作品を作っている。
彼は第二次世界大戦終了後、パリに渡りマティスなどの同時期の芸術家からたくさんのインスピレーションを得たらしい。建築家リートフェルトのことも彼は自分に通じるものだと話し、リートフェルト自身も彼の絵の素晴らしさに語ったことがある。同時期に芽生えた共通意識があったのだろうか。

ミッフィーの絵本にはほとんど、言葉がついていない。両親がそこから何かを感じ取って、物語にすることが求められる。どの年齢でも世界の誰にでも分かる作品だけに逆に難しいかもしれない。
ブルーノさんの描く人物・うさこちゃんは正面を向いている。彼曰く、子供の真摯で好奇心のある眼差しは、まっすぐ人を見るのだそうだ。彼自身、自分の描くキャラクターの背後に子供の眼差しを見て、真剣にそれに答えようとしているそうだ。私たちもミッフィーを通して、子供の目を見つめているのかも知れない。その目に対して真剣になって、ミッフィーの物語を作らねばならない。本当にいい絵本だと思う。
 
 
 オランダに入ると本当に自転車に乗る人が増える。本当にオランダでは自転車が便利なのだ。
s-100_5674.jpg


緑が気持ちいい専用レーンがあり、どこにでも駐輪場がある。なによりオランダには自転車に大敵の上り坂がない。公共交通機関が若干高めのこともあり、みな自転車に乗るのは当然だ。ただ、自転車の形態はどれも似たりよったりで目立ったものはあまり見かけない。ママチャリのように前に籠があるのではなく、警察官が乗る自転車のような形だ。ブレーキも手ではなく、足で止めるタイプが主流で古い型と言える。ただどれも同じで単純な構造をしていると修理も楽だし、取替えもしやすい。みんな長く使っているのだろう。
 後日にオランダに住む友達から聞いたことに、どんなに頑強なチェーンで駐輪していても盗まれてしまうのだそうだ。というのも、麻薬中毒者が自転車を盗み、それを安く10ユーロぐらいで販売するのだそうだ。正規で中古を買うと70ユーロは最低かかる。盗まれた人も結局自分のも盗んだのであろうホームレスから買い取るそうだ。わけのわからないサイクルが出来ている。

 日本でも自転車社会を普及させようという試みもある。地形の問題、道路幅員の問題もあるが、なによりまず駅付属の駐輪場を整備して、ほぼ無料とすべきだろう。毎月自転車を止めるのに3000円も取られるのではやってられない。5年前にドイツでのコンパクトシティ見学をしたときでも近年駅の地下に駐輪場、駐輪レンタル、自転車修理を一体とした施設を作っていた。営業もコミュニティビジネスの形態でありソフトも機能していた。エコエコ言う前に日本でも出来ないものか。元凶はとにもかくにも日本の土地代が高すぎること。これさえ突破できれば、よりエコシティに近づけるのだが。

 ユトレヒト大学へ。OMAのエドゥカトリウムなどの幾つかの現代建築を鑑賞。ここは現代建築の実験場でもある。それぞれの建築はやりすぎなぐらい飛びぬけているが、キャンパスの全体計画としては疑問が残る。
s-100_5690.jpg
※学生寮だが、中空に住居が浮いている。意味はない。


 夜は知り合いの同級生の家に泊めていただく。知り合いも一緒だ。実にいい夜を過ごした。
彼の父親の家はリートフェルト作だった。外部からだが見学させてもらった。
s-100_5701.jpg


アムス郊外に位置する彼出身の街は素晴らしいの一言。都市部と近郊のギャップもオランダの素晴らしいところだ。
関連記事
[2008/07/02 00:20] | 世界一周旅行 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
<<[080703]Utrecht → Amsterdam | ホーム | [080701]Brussel → Luxembourg → Utrecht>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://hirokijourney.blog35.fc2.com/tb.php/214-be4d7e43
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |