[080627]Lyon 

 Lyonの郊外L’arbeselにあるラ・トゥーレット修道院へ。ル・コルビジェが晩年に設計した宗教建築。建築学生にとっては聖地の一つといえる。宿泊の予約は取れなかったが、修復工事中であったため泊まる必要はなかったと思う。
 この建物は間違いなく傑作の一つ。外と内の全体構成もさることながら、教会内部の空間には息を失う。剥き出しのコンクリートが色のない陰と影の世界を作る。一方で側方から色のついた光が飛び込んでくる。光に色があれば、こんな色をしているのだと思わされる。
天井の傾斜も空間に寄与している。いつまでも滞在できる建築だ。

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 レンゾ・ピアノ設計の国際都市は敷地が細長く、条件が悪い。予算を抑えるためなのか、一人の建築家に広い空間を任せすぎている。プロムナードを分節して、多様な設計者を入れるプログラムを組むべきだったろう。

 リヨンはトニー・ガルニエが「工業都市」の都市像を示し、実際に集合住宅群を手がけた場所としても知られている。実際のところ住宅群自体はたいしたことはない。団地にはトニー・ガルニエ美術館がある。といっても青空美術館だ。ガルニエ設計の集合住宅の側壁にガルニエの示した都市像や他の国の理想都市像が描かれている。ガルニエ設計のラ・ムーシュ公営屠殺場なども合わせて見学。


リヨン郊外の空港に付設されたサンティアゴ・カラトラバ設計の駅(Gare De Lyon Saint Exupery)へ。鳥をメタファーとした設計である。フランス第3の都市の空の玄関口としてふさわしい風格を持っている。その構造は見れば見るほど美しく、そして理に叶っている。ブリッジを支える柱などは変形しているが樋との関係を見てもうまく収めているのが分かる。
日本の駅舎空間はどうも画一的過ぎる気がする。武蔵野線の駅はともかく新幹線の止まる主要駅な開放的な空間が得られないものかと思う。京都駅は景観論争にも発展したが、そういう意味で捉えれば一つの回答なのだと思う。また、この駅の設計では物理上必要のない空間があることは間違いない。つまりそれなりにコストもかかっている。
横浜大桟橋の設計では当初の想定予算よりも多大なコストが掛かってしまった。これは財政を圧迫したが横浜の国際港として恥ずかしくないものになっている。これを是とするか、現状の日本財政を考えて否とするかは分からない。ただ、想定した予算で出来る設計をコンペの時点で審査員は選ぶべきだし、初めから萎縮した設計をコンペ参加者に求めてはならないと思う。

 フランスの駅では朝夕に無料新聞が配られている。無料新聞といっても中身はしっかりしたものでスポーツも娯楽も、政治経済まできちんと網羅している。広告等も多くなく、どうやって発刊されているのかは不明。このように世界の政治経済が分かるような新聞を無料で市民が受け取れると、文化レベルは必ず上がる。
ちなみにヨーロッパではSUUDOKU(数独)が流行っている。無料新聞にももちろん入っている。おばちゃんも若人もせっせと数独。
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[2008/06/27 07:09] | 世界一周旅行 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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