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[080528] Krakow
 ユダヤ人の強制収容所があったアウシュビッツへ。この地に来てさすがに心が震えた。風が冷たく感じた。これまで幾つもの遺跡を見てきたが、アウシュビッツはたった65年前には機能していた遺構だ。

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ユダヤ人の強制収容所の幾つかの棟が収容所の歴史を伝える展示棟になっている。ガス室に連れて行かれる前に取られた眼鏡、靴、バックの山なども展示されている。この無機質物に様々な人の思いを見る。強制的に刈られた女性の髪も展示されていた。私にはニューヨークでも会ったイスラエル人の友達がいる。彼女がもし50年前に生まれていたら、彼女の美しい髪も刈られとられ、ここに展示されていたのだろう。やりきれない思いがした。

ただ、世界は未だに悲しみの連鎖の中にある。中東の問題は未だ全く解決されていない。民族紛争は世界中で起きている。

ユダヤ人には悲しい歴史がある。だが、こんなにもしっかりと広報できているのはお金と巨大なジャーナリズムがなせる業だ。9・11では5000人以上の人がなくなった。あの場所には巨大なモニュメントや悲惨な出来事を伝える博物館が出来る。しかし、イラク戦争で亡くなった罪のないイラク人はそれ以上の数になる。アメリカ人が行った誤爆による死者のための博物館がイラクに出来るだろうか。ベルリンにはユダヤ博物館がある。ドイツ人が自らの過ちを繰り返さないために。アメリカには原爆博物館はない(なかったと思う)。

ジャーナリズムは強い力を持っている。その国の力にもなるし、人を狂信にもする。このジャーナリズムを日本は育てているのだろうか。ロイター通信などの情報ではなく、人間が現地に飛んで見なければ情報は捻じ曲げられる。もちろん、信念のある方がたくさん海を渡っている。大きな会社に所属しない個人ジャーナリストだ。この本物のジャーナリストに後ろ盾をつけてあげられないものかと悔しく思う。

ナチスの狂信への反省は生かされているだろうか。アメリカのイラク戦争の開戦時にアメリカ国民の多数が戦争を肯定したことを考えると疑問だ。

 アウシュビッツ収容所より規模の大きいブルメナウ収容所にも訪れた。この場所で140万人が惨殺されたという。今も広大な敷地に強制収容所の建物が残っている。建物の周囲にはタンポポが咲いていた。65年前にここにいた人々も眺めていたのだろうか。ここはどんな遺跡とも違う、心震える場所だった。冷たい風が草原を駆け抜けていた。

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クラコフ市内の日本漫画(浮世絵)館へ。磯崎新氏の設計。建物自体は取り立てるものはないが、日本を離れて日本文化に触れるのはいい。自分の目がフラットになっているために、より日本人の感覚を見出すことができる。

クラコフ市街地もいい街で世界遺産にも登録されている。建物の形も特徴的で台形の形をしているものがいくつも見られる。内部がドーム状になっている建物も多く、どういう地域的変遷、目的があったのか疑問に思う。東欧的な雰囲気もクラコフに来て感じることが出来た。窓の大きさの比率だろうか、それとも装飾の少なさだろうか。銃弾の跡だろうか。

マリア教会も非常に感動した。東方のデザインが入った色調、アラビック的なストライプ、天井は青緑に塗られている。多くの黄金が使われているがゴテゴテしていない。逆に全体のバランスを保っている。素晴らしい建築だった。

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その前にある広場も広大だが、広場の中心に織物会館(sukiennice)がバランスを保っている。

(来るまで忘れていたが、ここはクラクフ出身の前衛的な芸術家の作品が飾られている。景観論争にもなった場所である。)
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