[080511]Meknes
 イスラムの朝は早い。(※スペインから-2時間だから当たり前かもしれないが。)
朝から祈りの時間を知らせる声がミナレットから鳴り響く。のんびりしたスペイン人の朝とはずいぶんと違うようだ。イスラムの人々は(理論的には)規則正しい。そのようにイスラム戒律に定められているからだ。
 無学のためイスラムが何たるかを説明できない。しかし、イスラム教は生活習慣の集合ないし、生活の規範を示したものと私なりに理解している。イスラム教は発生時のその時代、砂漠地帯の環境化でコミュニティに必要な規範を示している。イスラム教の規範は生活隅々に渡る。朝の祈りの時間も暑くなる前に早起きしなさいということなのかもしれない。

他にもフェミニストの方々はイスラム女性が顔を隠すのは、女性への冒涜だと主張する。しかし、顔を隠すのは乾燥した空気から口の周りの湿気を保つためでもある。一夫多妻制も戦争の多かった時代に未亡人となった女性を養うためにも必要な制度であったとも言える。また、アラブの女性は美しいので顔を出したままだと、男は仕事が手につかないのかもしれない。


住宅や都市の作り方においてもイスラム教は強く反映している。例えばモスクの広い中庭はギュウギュウに詰め込まれたメディナの憩いのオアシスになっている。細かい彫刻が施された窓は顔を出せない女性が家にいながら外部を覗けるように設計されたものだ。列柱立ち並ぶ薄暗い礼拝所も砂漠と太陽から身を守るためにある。宗教と都市骨格、今私が立っている風土を感じながらなぜ生まれたのかといろいろと思い浮かべる。歴史的な事実ではなく、人間が無意識に影響されて出来た形態の意味を考えてみる。


 メクネスはモロッコの古都に当たる。タンジェからバスで5時間、フェズまで1時間の距離にある。標高が500mを越える位置にあり若干寒い。朝は手袋が欲しくなるくらいだ。アフリカは暑いだろうと単純に考えていたのでギャップに驚いてしまう。寒いため現地のおじさん達も魔法使いのようなフードをして杖を持って歩いている。この魔法使いコートは温かいのだろう。車窓から見つけた羊飼いの人々も魔法使いの格好をしていた。

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 かつての穀物倉庫(Heri)を見学。今はガランドウの空間があるだけだ。ただ、現代では決して作られることのない原始的な形態はデザインとは何かを考えさせてくれる。形態が人に与えるインパクトというもの教えてくれる。様々な場所を測量しながら、空間の大きさと体感を頭と体に染み込ませた。(※染み込ませようと努力した。)
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 モロッコにはカフェは異常な数があり、いつも男共で一杯だ。何をしているのだか分からないが道を眺めている人ばかりだ。一方でレストランは少ない。あっても人はほとんど入っていない。というか、モロッコ人が食事を食べているところを見ることがない。モロッコ人は一体いつ食事をとっているのだろうか。ないし、レストランを使わないのだろうか。イスラム圏では女性は活動的に外に出るわけではないので、男性は食事の時は家を大事にしようというのだろうか。


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 スケッチは夕食時に描いたもの。土鍋で作った煮込みがモロッコの一般料理Tajine(タジン)


 それにしてもメディナ内は本当に迷路のようだ。方向感覚は悪いほうではないはずなのだが、どこをどう歩いているのだかさっぱり分からなくなる。同じような道幅が永遠と続き、曲がりくねり、最後は行き止まりだったりする。明日に行くフェズは世界最大の迷宮都市だ。一日中迷ってみるとしよう。
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[2008/05/11 22:51] |  -モロッコ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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