[080429] Sintra → Coimbra
 リスボンから1時間ほど離れた世界遺産の街Sintraへ。アラビックなお城がある観光地だ。ここには現代建築はない。一日平凡に観光を楽しんだ。ゴールデンウィークに入ったのだろう、日本人をチラホラ見かけた。久しぶりに日本のスケジュール感覚を思い出した。

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シントラには現代建築がないとは言え、建築に携わる仕事をしていると古い建物の建築構造にも興味が沸く。シントラの中心部にある王宮(離宮)には36mの天井高を持つ台所がある。興味深い形態である。内部に調理の熱がこもらず良いのであろうが、どうしてこの形態にしたのか分からない。おそらく煤けて随分汚くなっていたはずだ。煙突を別途つけたほうが効率良いはずで内部空間の機能のためだとは思えない。外観を特徴付けるためのデザインだったのだろうか。外部景観は実にチャーミングだ。

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車窓から建物を見ながらリスボンへと戻る。リスボン周辺には集合住宅が多く見られる。一軒屋はほとんど見かけない。加えていわゆる現代的な、ガラスで覆われたようなオフィスビルなどほとんど見かけない。商店などはほぼ集合住宅の一階部分におかれているだけで十分なのだろう。よって、マッスな形態をした集合住宅郡が丘陵地に見渡す限り建ち並んでいる。

以前勤めていた事務所で集合住宅の企画、基本設計、実施設計など、集合住宅に関わる仕事を主に担当させていただいた。特殊なところではマンションのデザイン監修、某社マンシいョンのデザインガイドライン作成、マンションのデザイン評価などがある。これらは実際の設計をするわけではない。集合住宅の骨格を理解し整理し、価値を付加させる業務である。(もちろんボスや上司の監督の下、端っこのほうで作業しているわけで大きな声で仕事したとは言えません)しかし、これらの経験は建物を見るときに整理をしながら観ることが出来るようにしてくれたように思う。

 他にもあると思いますが、思いついたところでリスボン周辺の集合住宅の特徴を箇条書きにすると
・ 強い光と寒暖の激しさが形態の中心にある
・ 都市に対しては道路との関係によりファサードやでデザインが決定されている。
・ 西日に対する窓際のシャッターの設置(様々な形態あり)
・ 方位に対するデザインの優位性は見られない。
・ 道幅に合わせた開口部
・ ファサードを特徴付けるバルコニー位置(3階以降で付加されることが多い。階毎にデザイン変化
・ バルコニー鉄柵のデザイン(アールヌーボー系)
・ バルコニーにデザインされた花壇(ないし住民によるポッド)
・ 同色のレンガ屋根
・ 頂部の屋根裏部屋のデザイン
・ 白を基調とした色調。
・ 薄いパステルカラーによる変化。
・ 壁際の洗濯物干し

こんなところが挙げられる。きっと誰かが世界の集合住宅の特徴を整理してまとめているはず。日本に帰ったら、しっかりと勉強したいと思う。


夜、ファドを聴きに行く。ファドは通常ポルトガルギター(12弦)とギターの二人とボーカルの3人で奏でる。リスボンでは女性ボーカルのファドが有名だがコインブラでは男性のボーカルが一般的である。ファドはリスボンでもギターのみ聴いたのだが、哀愁があって僕は好きだ。ポルトガルは太陽の国だと思っていたので哀愁の音楽だとは思っていなかった。というのは(私独自の)理論上、太陽と哀愁は一緒に存在しえないからだ。実はポルトガル、北大西洋気流のせいか、意外と寒い。建物も古びている。大航海時代からいろいろな敗北も味わっている。だからポルトガルには哀愁がある。単純に解くとそういうことだ。こんな背景により、哀愁漂うファドが生まれたのだと勝手に定義している。

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昨日の日記に南米では通常トイレに紙を流せないと書いた。ただ、これからのエコロジーの時代には大と小と紙を分別して利用するようになるかもしれない。肥料として使うにはアンモニアは有害だ。紙も特殊な紙を使えば別だが効率が悪い。やはり3つに分別して肥料、廃棄、焼却用燃料とするトイレが出来るのではないか。そんなことをふと思った。
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