[旅コラム]似顔絵

 たまに待ち時間を持て余して街中で人の顔をスケッチする。私はもともと人の顔にひどく興味があるらしい。つい人の顔をジロジロみてしまう。ジロジロ観られる人にとっては気持ち悪くてしかたないだろう。だから、こっそりジロジロみる。

人の顔をスケッチしていると、それぞれの国の顔の特徴がつかめてくる。おかげでどこの国の人かということを、少しばかり他の人より見分けることができる。
 顔の特徴をつかむということは、それぞれの顔の箇所を抽象化して整理することである。今で言うアバターのように人の顔をパーツに分けることである。自分の頭の中にパーツが整理できれば、似顔絵を描くときにはそれを組み合わせて描けばいい。これである程度人の顔に似せることが出来る(はずである)。

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ただ、これでは実際の人の似顔絵を描くときには役に立たないように感じる。
街往く人々の顔スケッチをしているため、それを見た旅行者から似顔絵を頼まれることがある。これには困る。似顔絵は難しい。人の顔は単純に抽象化されたパーツよりもっと特徴的な一部分があるのである。それは目だったり鼻だったり輪郭だったりする。もっといえば笑った顔だったり、しかめっ面のほうがその人らしさが滲みでていたりするものだ。似顔絵にはこの「らしさ」が一番重要なようである。自分には未ださっぱり分からないが、きっとそうなのだと思う。

この特徴を理解できず、しかも一回きりで書かないといけない場合は時間がかかる。絵コンテなどのように時間をかけるわけにもいかず、その道具もない。中途半端に描き始めるしかなく、中途半端な実写/抽象をしなくてはならない。要するに下手っぴぃな似顔絵を描かざるを得ないのだ。(自分の画力がないのだが)
 
とはいえ特徴的な部分をがんばって捉えて、そこを集中的に書く。特徴的な部分がずれると全く顔が同じように見えない。



大抵の場合は失敗するが、一回描くとその人の特徴が分かってくるものだ。この特徴を絵として抽象化できるとよい。3,4回練習が必要だがいったん抽象化すると漫画のように、大量生産することが出来る。その人自身が似ていると思うかどうかは分からない。しかし、僕はその絵に対象者そのものを感じることができる。



揺れるバスの中で書いたのでひどく字が汚いが、これはメール交換時のプレゼントとして送ったものである。ちなみに、このゴードン君はすでに大量生産の状況に入っている。

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 そんなことをしているため、街中の似顔絵士を尊敬の眼差しで眺めている。
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[2008/04/17 08:14] | 旅コラム | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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