[080417] El Calafate
 ロス・グラシア国立公園へ。ここはペリト・モレノ氷河など巨大氷河を抱える国立公園だ。日本でパタゴニアを夢想していた頃は氷河を見ることが目的だったが、いつのまにか氷河上でのトレッキングが目的になっていた。個人での氷河散策は許可されていないため、値段は張ったがツアーに申し込んだ。
 
 はじめに展望台から氷河を眺める。シャトルバスで展望台の近くまで来るせいか、トレスパイネでグレイ氷河を始めて発見した時ほどの感動はない。しかし、グレイ氷河と比べて圧倒的な大きさだ。そして、より近くで眺めることが出来る。横幅で700m以上ある巨大氷河である。氷河というものがなぜこんなにも心を打つのか分からない。ただ圧倒的な力を持った風景を見ると、地球に立っているのだと直感する。地球に生かされている自分が存在するのだと。

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世界を旅しているというより、地球の上を小さな自分が動いているという感覚になる。「世界」は人間が存在していて、初めて存在する空間である。人間の存在することを許さない空間にこそ「地球」を感じるのかもしれない。
 それにしても旅は人をロマンチストにするらしい。日記を読み返して照れくさくなった。建築旅行を離れてしばらく経つとどうも感傷的になる。18歳の頃の日記のようだ。旅を始めて2ヶ月半、旅人にはそういう時期も「なぜか」あるらしい。以前、長期旅行者からそんな話を聞いたのを思い出した。


 氷河の上をアイゼンを履いて歩いていく。自分の近くを眺めても氷河の大きさは皆目検討がつかない。離れたところを歩く人を見て初めてその巨大さを知ることができる。科学的になぜこの高さ・大きさになったのかは学ぶことは出来る。しかし、納得しがたいものがある。

 近くによって見ると氷河はその青さを増す。水の溜まったクレパスは信じられないほど青い。クレパスの奥にいくほど青くなる。バヌアツにあるリリー・ブルーホールの青さにも驚いたが、こちらも負けてはいない。周りが白い氷である分、その青さは際立っていた。


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 帰りの船の中、氷河入りのウイスキーがツアー参加者に配られる。実に小気味良いサービスだ。片手に持ったグラスの中には氷河の欠片が入っている。船の後尾から遠ざかる氷河を眺めつつ、氷河の欠片の音を聞く。Good bye Patagonia.またいつか訪れたい大地だ。

 夜、11日間も一緒にいたオーストラリア人やW-circuitを達成した仲間と最後の食事を楽しむ。夜にはブエノスアイレスへのフライトがある。旅人には別れは付きものだが今ではメールやSNSなどの現代のツールがある。彼らの旅を今後楽しむことが出来る。便利な時代になったものである。
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[2008/04/17 08:03] | 世界一周旅行 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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