Nara+20
奈良憲章20周年を記念して、日本が中心になってまとめたNara+20が2014年10月にリリースされましたと聞きました。全くニュースにもなっていないし、どこにもアップされていないけれど、なかなかインパクトある出来事だと思います。

以下、感想。
 再建や修復時に考えられるAuthenticity(真正性)について、
20年前の奈良憲章(Nara document)では、それまで西洋の石造中心の考え方(アテネ憲章)に対して、東洋的な文化の価値の多様性を示しました。言うなれば、奈良憲章によって、真正性の担保が「物質の真正性から、情報の真正性」に変わった。

奈良ドキュメント年を経つごとに参照され、議論される重要な的なものになってきている。その一方で、文化財の再建に際してオリジナルの材がなくても、それぞれの国が都合がいいように奈良憲章を解釈して、安易に再建しているような事例も見られるのも確か。奈良から20年。きちんと世界的に定義を再考する必要があった。Nara+20では多くの議論が重ねられたとのことですが、成果としてNara+20の中では真正性が「スタティック(静的)ではなく、ダイナミック(動的)」なものだと言う事が示された。

ただ、憲章はまだ理念にとどまっているところもあるから、文化財修復の現場で揉まれて、解釈の難しい問題もでてくるだろう。だからNara+20はここからがスタート。今後も10年ごとぐらいに真正性に関してしっかり議論して、奈良憲章を更新していくべきなんでしょうね。
[2014/12/15 01:11] | 世界遺産 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
日本人の心は狭量になったのか
前回、書評をした「イギリス人アナリスト日本の国宝を守る」に関するニュースに対する
Yahoo読者のコメントがおかしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141205-00000024-kyt-l26

ニュースの中で著書の中で書かれている事を下記のように紹介している。
「外国人は、道を案内してくれるなど日本人個人の心遣いに感動するが、宿泊施設や飲食店のサービスについてはあまり評価していない」。むしろ、一方的で融通の利かない点が酷評される場合があるという。

「チェックインは午後3時です」の一点張り。部屋は空いており、掃除も済んでいる。なのに入れてもらえない。仕方なく旅館併設のフレンチレストランで昼食を取ろうとすると、今度は「宿泊者専用」と言われ、チェックインが済んでいないため入店できなかったという。

それに対して、日本人の意見は
「3時からしかチェックインできないって書かれててそれに文句言うってことは、前日の分も抑えておけばいいだけの話なのでは。失笑 高級旅館であってもなくても入れてくれるところはある、でも我が儘を言ってるということを忘れちゃいけないと思う…おもてなしの心は、自分も相手もお互い思いやってこそ生まれるものだと思う…」
やら
「これはいつの話?
「欧米では、、、、、、」って。
なんでもくくるんじゃないっての。
しかもイギリス人でしょ?

笑止 笑止」
。。。
これに、賛同する「いいね」マークが5000も付いている。。。日本人はあまりにも経験が少なすぎる。杓子定規すぎる。日本を賞賛しすぎ、自分が正しいと信じ過ぎているのではないかと非常に不安になる。自分は日本は素晴らしく誇らしく思っているが、まだまだよくなると思っている。
 このような狭量な考えが日本に蔓延していない、蔓延しない事を希望する。
[2014/12/08 16:59] | 日本 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
組織の現場の声を矢面にだしていくことの有効性について
優勝のかかった浦和の最終戦に行ってきました。大阪が引き分けて、浦和が勝てば優勝という試合でしたが、、敗北。選手もサポーターも完全に打ち拉がれました。首位で2位に5ポイント差をつけて残り3試合だったのに、1分け2敗。一度でも勝てれば優勝だったのにという悔しさは、最終戦後のレッズの社長への大きなブーイングとなった。

正直、最終節でセレモニーなんてやるような雰囲気ではなかったし、そのままグランドを選手が挨拶に回ったら、ペットボトルぐらい投げつけられるだろうと思っていた。

しかし、その前に13年間浦和で選手を続けていた元日本代表の坪井選手の素晴らしい退団スピーチがあった。試合に出れなかったのにも関わらず、まず今日は申し訳ありませんでしたと謝り、この敗戦がきっとチームを強くすると、退団するにも関わらずチームのことを思った涙ながらの言葉。共に笑い、共に戦い、共に苦しんでくれてありがとうと。こういう言葉は、選手にしか出せない。上っ面ではないんだろうな。
 会社のトップの社長の言葉ではなく、長年現場で戦ってきた選手の真摯な言葉に、敗戦に悲しみ、怒りすら覚えていた心を打ち抜かれた。この手法、現場の声(選手)からカスタマー(サポーター)を説得するという手法は今後一般に汎用できるのではないかな。世間でなにか不祥事があったときにテレビカメラの前で頭を下げるという行為による謝罪のやり方を一変しうる可能性を感じた気がする。

 グラウンドを回るパレードの中、さすがに歓声は少なかったけれど、坪井選手に対する温かい声は決して途切れる事がなかった。
[2014/12/06 20:09] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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