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日々実感メモ
インダストリアルデザイナー協会のSeminarに参加。
Re:Public代表の田村大氏の講演を聞く。シリアルイノベーターに関して、話されていることは非常に理解できるし、ウキウキもするのだが、すっと身体に染みわたって行動に動かせるイメージがわかないのは、文化財を扱う環境はイノベーションから一線を置いているからだろうか。たとえば、文化財修復の世界では、新しい材料が開発されても、何百年前の文化財には修復してから百年以上安定している修復材料を使った方が安全であるから、まず使用することはない。現在も、この世界ではイノベーションというより、今ある技術の精度を高めることをより重視しているように思う。これが自分の仕事に直結するわけではないのだけれども、そんな環境においていると思考がイノベーションという明るい話題から一歩引いた姿勢になるのかなぁと、ふと思う。

 イノベーティブな思考というものは発想力ではなく、結局は実行力に尽きる。いかに自分の作りたい世界を、強くイメージし、(だれが何と評価しようと)、とことん突き進むことでしかイノベーションは生まれえない。古今東西、誰からも過程を承認されてつつ起こるイノベーションなど存在しない。
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[2014/07/23 01:29] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
動物考古学と被災地での発見
動物考古学ってすごい!日本ではなかなか人骨が発見されないけれど、貝塚ではよく人骨が見つかる。というのは人の骨はアルカリ性だけれど、日本の土壌は酸性。通常では溶けてしまうところを、貝はアルカリ性なので、骨が残るとのことなのだ。この話を聞くまで貝塚はただの貝の捨て場、集落の痕跡程度に思っていました。

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東北大震災復興初期段階では被災者の高台移転をどう行うかが議論された。けれど、その裏では考古学者の活躍があった。埋蔵文化財の調査が必要な日本では、高台移転に先んじて考古学者による埋蔵物調査の必要があるため、日本中の埋蔵文化財課職員、考古学者が被災地に応援に駆け付け、調査を行ったのです。

 この調査は多くの重要な発見があったと聞きました。例えば、添付した写真のマグロの骨が被災地で見つかりました。手前のきちんと骨の全体像が見えているのが現代の全長1mほどの体長のマグロの骨標本。で、奥にあるのが今から5500年前の骨。この骨は全長2mほどで、現代のマグロよりもずっと大きい。この骨の尾びれのところに石包丁で切った跡が残っていたので、5500年前の日本人は現代よりも大きなマグロを捕まえて食べていたということも分かります。その時代には網がなかったため、銛で捕まえていたということ。ついつい、漁の風景へ想像力が掻き立てられます。

 ちょっとした骨からでも、ここまで古代の生活の情景が浮かんでくる。動物考古学は面白い!
[2014/07/11 22:28] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
世界遺産委員会に倫理はあるのか?
 富岡製糸場が世界遺産リストに記載されました。あらたな世界遺産が日本に誕生したという見出しで、日本は盛り上がっています。しかし、全体的に見て、今年の世界遺産委員会は、「最悪」と言っていいほど倫理が欠如してしまった年でした。あまりにもロビー活動が多すぎて、真面目に審議する必要すらなかったのではないでしょうか。

世界遺産委員会ではそれぞれの推薦資産にたいして、
① 記載(Inscription): 世界遺産一覧表に記載するもの。
② 情報照会(Referral): 追加情報の提出を求めた上で次回以降の審議に回すもの。
③ 記載延期(Deferral): より綿密な調査や推薦書の本質的な改定が必要なもの。推
薦書を再提出した後、約1年半をかけて再度イコモスの審査を受ける必要がある。
④ 不記載決議(Decision not to inscribe): 記載にふさわしくないもの。例外的な
場合を除き再推薦は不可の勧告を出します。

これが決議の種類なのですが、決議を出す委員会の前に、諮問機関(文化遺産であればICOMOS)の調査を受け、決議案が作られています。この決議案が決議で覆ることがあるからです。ICOMOSの専門家以上に、世界遺産の登録の仕組みを理解し、綿密に調査、資料を熟読している人間はいないのにも関わらず、その決議案を変更するというのは、政治的な理由(ロビー活動の成果)に他ならない。

 2014年にドーハで行われた世界遺産委員会では当初決議案で① 記載となっていたものは当然記載であり、② 情報照会③ 記載延期④ 不記載とされていたものも、記載になったり、2段階アップで情報照会に格上げになるなど、文化財ではほとんどの割合で、ICOMOSの決議案が覆りました。それも不記載となったものは、審議の予定が早まったがゆえに、ロビーの時間が取れなかった2件だけでした。去年は、決議案が覆ったのは1件だけですが、今年はなんと11件も覆ったのです。

 今年の世界遺産委員会のでの結果をみると、今年の世界遺産委員会は、最悪と言っていいほど倫理が欠如してしまったのではないかと感じる。あまりにもロビー活動が多すぎて、審議する必要すらなかったのではないだろうか。鎌倉も今年出していたら、たぶん世界遺産になっていたでしょう。

 今年は、委員国が半分変わった年で、去年まで規律を守る為に動いていた国が、ことごとく交代してしまったことも大きかったとの話も聞いた。まったく、もって世界遺産の制度の歯止めはどこまで緩んでしまうのか。心配です。

 世界遺産制度の問題点が書かれて記事はあまり見かけないので、自分の為にも 少し、整理していかねばならないと思っています。




[2014/07/01 23:04] | 世界遺産 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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