上海日誌35-「中国人はなぜうるさいか考察ー2」
 1ヶ月ほど前にユーロ内でi-podなどの携帯音楽機器への音量規制を検討し始めたそうだ。中国の場合は携帯電話の音量規制を是非してもらいたい。ある一定の音量を超えた声を出すと、携帯電話が音を拒否するというような形でお願いしたい。バスの中がうるさくて仕方ない。
中国人がこんなにもうるさいのに対して、日本人は実に静かだと思う。日本語というのは主要言語の中で唯一腹式の発声ではなく、喉の付近のみで音が出せる言語なのだという。そんな国で育ったのならば、中国人がうるさく感じられてしかたないだろう。

 声が大きくなる理由に自己主張が強い国民だということを考察ー1で書いた。ただ、自己主張というより、野良犬がけんかするような形であちこちで揉めている。主張というか発散。とにかくいいたいことだけ怒鳴る、言い切る。そこに主張などない。これが我が身に降りかかるとさすがに応戦したくなってしまう。相手が圧倒的に悪くても 単純に怒鳴る怒鳴る怒鳴る。こちらがもうめんどくさくなるまで、無意味に不条理に声を荒げる。どうせ意味がないのなら、こちらも怒鳴って、発散させたほうがいい。そこには結論はどうせないのだから。カラオケと一緒だ、ストレス発散。路上カラオケだ。


 歴代の国家がこの中原を支配しても、結局この国を変えることは無かった。どの民族がこの国を支配しても、国が中国色に染まっていった。中国に交われば、中国色になる。中国と交わればうるさくなる。 のだろうか?
[2009/10/30 12:16] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
上海日誌-34「世界は確実に近づいていて、」

関わっているプロジェクトのため、北京に出張。相手は北京の大きな設計院。こちらの事務所は上海にあるのだが、図面をネット経由で渡してもどうも理解してもらえていない。それで最終的に図面を描く設計院が動かない。それに業を煮やしたクライアントが出張を突然決めたのだ。

 自分と中国人スタッフの二名で乗り込む。打ち合わせはもちろん中国語。中国語と英語と図面で説明、こんなことも理解していなかったのかというレベルの質問がどんどん来る。日本と違って仕事は6時以降は働かないので、結局1日で打ち合わせが終わると思ったら3日かかった。朝から夕方まで建築、設備、構造担当と打ち合わせ、夜は細く図面や修正やらして送付。

 クライアントから、後1週間で図面の締め切りだと聞く。(そんなことは初めて聞くし、クライアントも今日ボスから言われたなど、実に中国的。)
 建築後退線に当たる地下階段など7ヶ月以上前の図面からあるのに今頃になって、不可能なんておバカなことも起こる。そんなことが大量に発生する中国の建築で事務所が求める水準をいかに保つか。緊張感がある打ち合わせ。
 3日後には大体大きな部分はすべて解決。彼らとがっちり握手をして、後は上海での宿題。


最後の夜、仕事も落ち着いたので、北京の友達に会う。

1度目はベトナムのフエで、2度目はサンフランシスコで、3度目はチリのサンティアゴで、そして今度は北京で出会う。世界というのは本当に近づいているのだなぁと感じさせてくれる友人だ。
 彼のとても素敵な家で酒を飲み、そして、共通の友人にビデオメールを作り送る。
すぐにそれを見た友人からメッセージが帰ってくる。
 本当に世界に距離はあるのだろうか。上海と北京での仕事やり取りがうまくいかない一方で、こうして距離を越えてつながる気持ちがある。

次回、彼と会うのは上海だろう。いい酒を奢ってやらねば。
[2009/10/19 17:30] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
上海日誌-33「実はエコじゃなかった。電動自転車。」
実はエコじゃなかった。電動スクーター兼自転車。

というのも、この電池の回収が問題になっているのだ。電池が不法に捨てられ非常に高濃度の毒素が排出される。ちっともエコロジーではなく、それどこか環境汚染の原因になっている。

 加えて上海の交通でもっとも事故を起こしているのがスクーター。ガスであれ、電動であれルールを無視して縦横無尽に道路を横切り事故を起こす。そこで上海の都市計画局はエキスポの後にでも、市内のすべてのスクーターを追い出す方針を立てているそうだ。
コレは興味深い話で今度都市計画局に働いている中国人に詳しく都市計画の展望を聞いてみたい。
[2009/10/18 16:59] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
上海日誌-32「電動自転車」


誕生日の祝いに電動自転車を購入。1700元=約2万5000円。
中国電動自転車1


中国電動自転車2

昨日からタクシー代が高くなったこともあり、思い切って購入。自分の行動範囲を広げることと土地勘をつけるためもある。

この電動自転車は日本で言う電動アシスト自転車ではなく、まぁ電動スクーターといったほうがいい。スクーターと違うのはペダルがついていて、電気がなくなってもがんばって漕げば走れる。どちらかというと「人力アシスト電動スクーター」と言えばいいんだろうか。


中国電動自転車3

いやー、便利。5,6キロ圏内は無敵。

上海では非常に便利。もともと自転車大国であった中国だから、日本よりは自転車車道があるし、渋滞を横目にすり抜けていける。上海内部にはあまりガソリンを見ることはないし、スクーターほどスピードを出す必要もない。

このスクーターは時速35km、一応フル充電で50kmほど走れるということだ。日本ではどういう扱いになるのかはわからないが自宅で充電できるというエコアイテムが一般的になれば嬉しく思う。

しかし、充電には少し問題がある。取り付けられている充電器は重いのだ。女性やターゲットになりそうな中年女性にはちょっと持ち運びがきつい。充電器は家まで持ち運ばずに自転車にくっつけたままでも充電できる。しかし、困ったことに自転車が置ける場所には、まずコンセントは設置されていない。

そこで上海市に提案したい。巨大な人口を抱えても暮らせるエコロジーな町を目指すにはこの電動自転車は必須のアイテム。この普及や市民の利便性のために、市が充電ステーションを設けるべきなのではないか。たとえば駐輪場で1元払えば充電してくれる仕組みづくりなど、いくらでも可能だと思う。エコな町のためのツールが出てくれば、そのツールのための対応してくのがまちづくりだ。

 ただ、これから寒くなる季節。どこまで耐えられるかなぁ。
[2009/10/17 16:59] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
上海日誌-31「空に舞い上がれ!」

 国慶節の間、街には爆竹が鳴り響く。初めてこの轟音が耳に入ると、テロが行ったのか、それとも市街地戦でも始まっているのかと思うはずだ。街に轟く音は爆撃か、対空砲、そしてマシンガンかと。それもそのはず、この花火や爆竹あり得ない場所で行われている。窓を開ければ本来静かな住宅街のはずが、何やら屋上から花火が連射されている。花火が飛び散り、隣の建物に火の粉がぶつかる。窓を開けている部屋には容赦なく火の粉が入っていく。(もしかしたら、クラッカーのような感じでキラキラした紙かもしれないけど)
 爆竹も子供のころ蛙で遊んだような代物ではない。ランボーの肩に巻きついているような銃弾の束がダイナマイト並みにでかくなった感じだ。
 いいのか、これで???!!!!とつっこみたくなるような無法ぶり。

しかし、コレこそ中国。 The 「中国」。

思えば中国は世界で最初に火薬を生み出した国。西暦800年ぐらいからあったとも言われるが、一般的になったのは12世紀のことだったろう。中国は花火と本来深い歴史を持っている国なのだ。DNAが花火を求めるのだろうか。
 花火と都市計画は何も関係がないということはない。花火を語れなければ都市計画は語れない。というのも、ヨーロッパでも火薬が実用化され、大砲が強くなってきた頃、15世紀城郭中心であった都市の在り方が一変した。大砲が有っては巨大な城壁は無用の長物となった。平地で、そして、砲撃に耐える街の作り方に変わった。そう、花火を見なければ都市計画は語れないのだ。

ということで、浦東の世紀公園で毎年行われる花火大会へ。公園といっても中国の大きな公園は入場料を取る。今日は花火大会ということで立ち見でも70元の入場料だ。まぁ、来てしまったと覚悟して、イベント時には必ず沸いてくるダフ屋から座席券を購入し(200元)いざ見学へ。
チケットを買うときは中国の花火なんて日本の花火に比べたら大したことはないだろう、という思いは嬉しくも裏切られた。

根本的に日本と趣向が違った。

それもそのはず、上海の花火大会は音楽花火大会。長大な水辺にスピーカーが置かれ、広い対岸にコレでもかという仕掛け花火。打ち上げも音楽に合わせて行われる。東京湾でテーマを持った花火を打ち上げているが、「真夏の夜の夢」なんていわれもピンと来ない。しかし、こちらは愛のテーマならゆったりとした打ち上げで、種類もしだれ花火やハートマークの花火などだ。ベートベンの第9なら激しい色と量の花火が打ち上がる。花火が絶妙に音と合う。光と音のずれもきちんと計算されている。花火大きさは2尺から3尺玉といったところだろうが、エンターテイメント性は抜群だ。

上海花火


 日本の長岡花火の5尺とか6尺玉は職人芸の極みを求めている傾向が強いし、一発で大空に花を咲かそうという日本人の気質みたいなものが見える。「納涼」とはよく言ったもので、日本は花火にエンターテイメントではなく、暑さに対するまじないの類や奉納を求めた部分があったのではないだろうか。終わりかと思わせた後、夜空の静寂を打ち破って、最後に「ドンッ!」と大きな花火を打ち上げるのは実は日本特有の感性だ。


そして、帰り道。

上海でもっとも美しい光景に出会った。

空に赤い光が漂っている。

孔明灯6


飛行機でもないし、星でもない。

大きい。大きさもばらばら、何だろう!!??

浮かんでいる数も数え切れない。

!!!!



わかった、孔明灯だ。


紙風船に火を灯し、願いとともに気球のように空に舞い上げる中国ならではの行事。古くは三国志の時代に孔明が考え出した。映画の赤壁2でも映像に使われている。
孔明灯3



花火からの帰り道、露天が販売する孔明灯セットは一つ5元ほどで飛ぶように売れていく。皆嬉しそうに、仲間と共に膨らませる。なかなか手を離す瞬間を見極めるのは難しいのだが、一瞬、灯りが落ちそうになっても回りの人が手助けして、次々と空に灯がともる。空に浮かぶ無数の灯りは、世界中で一際印象に残る光だった。
孔明灯2

孔明灯4

孔明灯5
(掃除のおじさんの箒で再度舞い上がる孔明灯。おじさん。GOOD JOB.セットのゴミ袋は当然、すぐに道端に捨てられる。それを清掃員がぶつくさと片付ける。でも一方で落ちそうな孔明灯を助けたりする。相反する感情が混濁する。ザッツ中国)



もちろん私も願いを込めて孔明灯を空に放つ。
孔明灯1


日本でも飛ばしたいなぁと思ってお土産用にも購入したけど、ゴミや火事に過剰に反応する日本だと無理かなぁ。

(日本だとそんなこんなで真昼間に黒ビニール袋をつなげた大きな袋の中の空気を暖めて空に飛ばす。全く美しくない)

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[2009/10/08 16:19] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
上海日誌-30「世界最大のマスゲーム」
今日は国慶節。国中が休みになる8連休。(建築家は別の法律があるから関係ないのだけれど。)
今年は国家建設60周年ということもあり、盛り上がっている。

朝家でテレビで国慶節ならではの天安門広場前のマスゲームを見る。軍隊の行進から始まって警察、百万人を超える人民が揃って一糸乱れぬ行進をし、若者による群舞もある。商業、農民、など多岐に渡るグループの行進。数百のグループが有るだろう。1グループは1000人は軽く超える。準備の関係者を含めて数百万人の人々がこの行事に参加している。

彼らは皆江沢民さんに向かって敬礼をする。圧巻。彼らはどれだけ練習したんだろうか。自分の子供のころの運動会の練習とかを思い出すと、考えられないほどの練習量だろう。この人数が長期、無償で練習を重ね、マスゲームに参加するなど日本であればまず考えられない光景だ。 見た目は凄いが異常だ。この異常さによって国を押さえ込んでいる。国家は古来から、人心掌握の術を作り上げてきた。どうしたら中央集権国家として機能するかを。世界の国家が全て民主国家であったならば、過去の国の在り方を想像する事、模索することが出来ないだろう。

宇宙から地球を見たいと同じぐらい、この世界最大のショーを天安門から見てみたいと思う。世界を征服したような気分になるはずだ。

去年の国慶節は旅の途中、ウルムチにいた。ウルムチでは北京時間でイベントを行うため見逃してしまった(時差が4時間あっても中国全土同じ北京時間で動く。中国はなにかと統一の好きな国。)

行進の後ろ、天安門広場の中では、「国慶節」とか「人民安寧」、「共産党好」とか、文字を作る為だけに人が何万人といる。この光景は恐らくYOUTUBEとかでもupされているだろうから見てみると面白い。圧巻だと思う。北朝鮮などかすんでしまう。北京オリンピックのショーもかすむ。人数が圧倒的に違う。

国が創られた時期(国慶節)が天候の良いこの時期で良かった。夏とかだったら多分何十人も倒れてしまうだろう。

しかし、よくこんなにも北京に人を集められるものだ。彼らの宿舎や準備場所などはどうやっているのだろう。トイレや食事など含め、裏方は大変なことになっているはず。それでもそんな事は一切見せずに美しい行進を続ける。

オソロシヤ 中国。
[2009/10/01 13:00] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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