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上海日誌-19「建築の本が安い」

会社によく本屋さんがダンボール2箱いっぱいに建築の本を入れてもってくる。中国語の本もあるが、洋書も多い。建築の洋書雑誌として有名なA+Uやらelcloquisなどの本もある。
 これらの本は日本で買うと1冊1万円くらいするのだが、なぜか2000円以下で購入できる。シザやOMA、ヘルツウォーク&ドムーロンなど大量に購入。日本に帰るときは本を大量に郵送しなくてはならない。

ただ、これらの本。なんとなく紙質が本物と若干違うような気がするけれど、、、
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[2009/06/14 14:27] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
上海日誌-18「模型模型模型CGCGCG」
プロジェクトも佳境に。図面もぎりぎりだが、模型作成。金曜日に図面を見せて、わずか2日。それも土日。3社に一気に作らせてみて一番良いのを判断する。
今回の模型は1/100で作る。敷地が300メートル四方、そして高さが100Mだから地下も合わせると 3メートル四方、かつ1,2Mぐらいの模型になりそうだ。正直言ってデザイン的に収まっていない部分もあるし1/100で作るのは粗が目立ちそうで辛いけれども、クライアントの要望では仕方がない。

早速出来上がった1部分を見る。模型の作り手ははっきりいって設計を理解はしていないが、すばらしいスピード。日本だったらこれだけでいくら値段がかかるか、、と思う。

日本も同じだろうけれど、中国での模型作成はいったん3DMAXというCGソフトを使って立体をつくり、それをコンピューターで材料を切断して作るようだ。だからCGが先行し、あとから模型が出来る。2つとも日本に比べれば値段はとてもお手ごろ。日本の設計会社との仲介だけで商売できるというのも理解できる。(CGと模型とをセットで作ると格安なのだ)

 基本的に中国では図面を読んで建物をつくるというより、スケッチアップやCG、模型を見てそれに合わせて建設するという傾向があるようだ。そのためどのプロジェクトでも大きな模型を作っておく。今回のプロジェクトは国際商業都市の目玉プロジェクト。今回巨大な模型を作るのは政府へ強いプレゼンテーションを行いたいクライアントの要望だ。

ただし、これだけ大きく、そしてCGやさんも模型屋さんも図面が読めないとなると、作成期間中は多くの時間を彼らに割かなくてはならないのが辛いところ。
(だから日本人が中国の模型仲介業に頼む場合、単に言葉が分かる人ではだめ)


この巨大模型ができれば、いったん一段落。

CG会社には若い人たちが缶詰状態でずーっとCG作業。
土日も関係なく永遠とだ。

明日は4週間ぶりに休日をとる。
 
そして日曜日は模型会社(工場?)に行く。曜日感覚がない。中国の田舎からかき集められた若者いるらしい。休みなしで単調な窓やらサッシュ、木やらを作り続けている。中国の縮図を見る思い。
[2009/06/14 14:19] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
上海日誌-17「カレー粉を掛けると何でもカレーになる事と中国建築デザインが関係している件」
 バックパッカーの旅にはカレーのルーを持っていく。現地の食材を使って、大量のカレーを仲間とともに楽しむことが出来る。ジャガイモを入れようが、ナスを入れようが、牛肉だろうが豚肉だろうがカレー粉を入れればカレーになる。

http://hirokijourney.blog35.fc2.com/blog-entry-12.html
(カレー粉が偉大だという件)



 中国でデザインするということは、どんなカレー粉を作るかということに似ている。

中国ではデザイン事務所が設計したものを、設計院が図面化する。監理もデザイン事務所がするわけではない。工事もゼネコンがいるわけではないから、クライアントがすべて個別発注で契約する。そしてクライアントが途中でデザインを勝手に変更するのも日常茶飯事のようだ。加えて、建設後の使われ方も日本と違って圧倒的、施工が悪くて汚くなるし、使い手が勝手に改造していく。途中で用途すら変わってしまう。日本ではデザインしたものが、だいたいそのまま形になるのだが中国ではそうはいかない。

 繊細で薄味の建築など、デザイン後の荒波の過程で吹っ飛んでしまう。

 難しい設計もだめだ。施工が簡単に出来るように、そして変えがたいルールを作っておくこと。これがデザインに求められる。繊細な寸法など意味を成さない。表層的な操作など吹き飛ぶ。微細なデザイン操作も怖い、デザインが吹き飛ぶことを予想しておかなくてはならない。


 だから、中国では強い味のデザインが求められる。


話は戻ってカレー粉の話。

 カレー粉を入れてしまえば、何でもカレーになる。 にんじんとジャガイモいりのベーシックなカレーを作ろうとして、途中で気分が変わってナスとかひき肉が入ってもカレーだ。ベーシックカレーがナスカレーになるだけの違いですむ。それに後からチョコレートとかクリームとか沢庵とかの異物が入ろうがカレーはカレーなのだ。

 そう、後々の調理方法が重要なのではなく、

どんな味のカレー粉を作るのかというのが重要なのだ。

バーモントカレーなのか、グリーンカレーなのか、SB辛口カレーなのか、

これを生み出すことが中国的な設計手法なのかもしれない。
[2009/06/06 22:39] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
上海日誌-15「中国料理と中国建築デザインが関連している件」
中国料理はおいしい。

どのレストランで食べてもハズレのない国というの世界を回っても少ない。高級料理も露店の飯も旨い!

料理人に掛かれば、どんな素材だっておかずに変えてくれる。レタスとかジャガイモでもパイナップルでもご飯のおかずになってしまう。中国料理は四川や上海など8大料理に大別される様に、素材ではなく料理法、味付け次第という側面が強い。

 だからこそ、中国では『素材の良さを活かす』なんて考え方は少ない。科学調味料もガンガン入れて味を調える。すべて足し算+足し算の味付け

それと対極に位置するのが日本料理。
日本料理は素材の良さを活かすことが根底にあるのではないだろうか。日本ではいい料理をつくるためには素材が命。良い料理店ほど仕入れや、運搬、栽培方法、土壌や水まで、食材の根本から考える。

実は『建築』の考え方も『料理』の考え方と同じ発想方法。日本では基本骨格をいかに合理的に、そして、建築の形態をうまく整えるかを考える。芯となるアイディアに沿った、形態を整えたらごちゃごちゃと化粧はしない。

コレを「薄味の建築」と呼ぼう。几帳面に設計しているがゆえ、もしもデティールや施工が悪ければ一気に建築美が崩壊してしまう建築です。料理人=建築家で言えばMOMAなどを設計した谷口吉生さんなどでしょうか。

 一方、中国の建築は中国料理と同じ。構造の合理化や、配管の位置の整理、配電位置など当然行うべき建築形態の整理をあまりしません。

そして汚いものに蓋をするように、強烈なデザインを外観に被せる。
あまりに傲慢な言い方だと思けれど、

「素材を整えず、化学調味料で味付け」→これが中国建築の現状ですね。特に商業デザインがそうです。


 日本ではあまり強い味付けの調理法をあまり習っていないし、どちらかというと恥ずべきものとして捉えられている。しかし、パートナーとなる設計院や工事現場の人間が建築の整理を知らない中国では、日本的な建築形態の整理は困難。どうしても、骨格=素材が汚くなってしまいがちだ。

この汚い素材をどうするか、中国では常に考えなくては。


追記:
中国での仕事は予想以上に大変。
雑誌やら本やらで載っている苦労話はごく一部、そして書いても問題のないものだけなのだろうし、実体験が無ければ納得できないモノだと思う。
[2009/06/02 13:54] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top
上海日誌-14「住宅探し」
結構前のことだけれども中国でアパートを借りた。当初、老房子(ラオファンズ)と呼ばれる古い住宅を自分で改装して住もうとも思っていたのだけれども、なかなか物件も見つからず通常の部屋を借りることにして、設備はそこそこの部屋にすることに決めた。不動産屋さんについて住宅を見て回ること十数件、どの住宅も一長一短。部屋の大きさがちょうどいいと思えば、備がだめだったり、設備がきれいかと思えば部屋が間取りが異常に悪かったり、立地が悪くうるさかったりと問題がある。

中国で家を借りる場合は敷金礼金などのシステムは日本とはちょっと違う。礼金というシステムはないのだけれども、不動産屋の仲介業者に家賃の35%を支払う仕組み。大家さんも仲介に手数料を払う。言い方は悪けれども世界中どこでも土地を動かす人は儲かる仕組みになっているのか。家賃は基本的に一年契約で、家賃は始めに3ヶ月支払う。敷金は1ヶ月から2ヶ月。契約上一年間家賃は変わらないが、一年後と家賃交渉の際に年々高くなるらしい。年の途中で解約する場合は敷金が取られてしまうが、それ以外は基本的に敷金は戻ってくる仕組みになっているらしい。
 

中国の賃貸部屋は一般に家具つき。クローゼットやテレビ、ソファー、ベットなどは備え付けだ。この家具も家を選ぶ基準の一つ。あと重要なのは設備のチェック。お湯は出るか、水の出の具合はどうか、確認する必要がある。結構不備がある場合が多い。 

住宅を見ること十数件。
気に入れば最後にはやっぱり値段交渉。これは仲介業者がやってくれるのだが、大幅に下がる場合もあれば、ほとんど下がらない場合もある。僕の場合は100元ぽっちしか下がらなかった。

何はともあれ中国に住居を構えた。やっと落ち着くことができる。
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[2009/06/02 13:38] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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