中国の公害問題を解決するには
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 大気汚染で日本が中国からの汚染を受けているのは事実。日本の冬山で雪を溶かしてコーヒーを飲もうとすると、PM2.5なのか、、雪に付いていた中国からの不純物質のために油が浮いてくるらしい。美しい日本の白銀の世界でも、中国による大気汚染は広がっている

 中国人のモラルや設備の問題もあり、環境対策がまだまだ不足しているのは事実だが、
ただ、世界の構造自体もやっぱりおかしいことは心の片隅に留めておきたい。

 中国が世界中の人々が使っている商品の工場になっているのは事実。ということは、本来、世界中で発生するはずの公害を中国が一手に引き受けているとも言える。食品の生産地と消費地の距離の考えを示したフードマイレージではないけれど、プロダクトマイレージみたいなものを世界の消費者は考えて行く必要があるだろう。中国を非難するだけに終わらせずに、世界の構造自体を変えていかねばならない。中国が嫌いだから中国製品をボイコットするのではなく、中国の環境を守る為に中国製品を買わないという選択肢もあるかも知れない。

 ただ、中国と国民は経済発展と公害被害とを天秤にかけても、経済発展を選ぶだろう。だれでも、日々の稼ぎがないと行きて行けない。

となれば、環境倫理も飛び越えて、問題を解決するのは技術革新しかない。

 今のところ、この問題を解決できそうなものは3Dプリンターかもしれない。3Dプリンターなら製造拠点を一カ所にせず、製造地点をユーザーに最も近いところに分散して設置することができる。もしも、3Dプリンターが空気中の元素を取り入れてドラえもんの道具のように、なんでも作れるようになったら世界は変わるだろう。夢の様な話だが、技術者を信じて、近い未来にそれが出来上がることを期待している。
[2013/10/29 01:30] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
歴史史実と物語
 南京の大虐殺や従軍慰安婦の話が既に60年たった今ですら外交問題の重要事項になっている。先日も名古屋市長が南京大虐殺があったかどうか分からないからきちんと議論をしよう、という主旨の発言があったとのこと。

 日中韓共同で歴史認識問題を共同研究する動きもあるようですが、決して解決できないでしょう。問題が「事実」はなくて、政治的な解釈や宣伝もありますがなによりも市民が感じている物語性が重要視されるからです。

 世他にも多くの死者や悲劇がある中、この日本の蛮行だけ取り上げるのはどうかという指摘はあると思うが、この実際に南京の大虐殺があったのか、この一点に問題をしぼったとしても事実は決して浮かび上がってこない。祖父から聞いていた戦争の話では、日本に帰るときには多くの街の人々から日本に帰国しないように懇願されたと言うし、大学時代に様々な文献を読めば、戦争に近年のグアンタナモ基地の例が示しているように、第二次戦時中に不道徳的な行為が無いはずも無く、多くの中国の方が日本軍によって理不尽な扱いを受けたことだろうが、数十万人もの大虐殺は無かったのではと考えさせられてしまう。また中国南京を訪れ、記念館で中国側の証拠物件をたくさん目にすれば30万(いつの間にか100万から減っていたが)の尊い犠牲者が出たという事実が頭に入る。

 私には事実は分からない。けれど、人の心も(浅はかな)知識なんて簡単に左右されるもので、自分の属する集団が提供してくれる心地よい言葉を信じてしまうものだと思う。これこそ事実関係ではなくて物語が扱う分野になる。


「本当の戦争の話をしよう」ティム・オブライエン 村上春樹=訳 にこんな一節があったので紹介したい。

“時に記憶が物語へと導かれていく。そのようにして記憶は不滅のものとなる。それが物語というものの目的なのだ。物語というのは夜更けの時刻のためのものだ。どのようにして過去の自分がこうしてここにいる今の自分につながっているのかわからなくなってしまうような暗い時刻のための。物語というのは永遠という時間のためのものだ。記憶が消滅してしまい、物語のほかにはもう何も思い出せない時間のための。”


“でも、いいですか。実はこの話だってやはり作り事なのだ。私は君に私の感じたことを感じてほしいのだ。私は君に知ってほしいのだ。お話の真実性は実際に起こったことの真実性より、もっと真実である場合があるということを。”



 人は事実ではなく、物語を信じたいのだ。それは中国人であろうが、韓国人であろうが日本人であろうが関係なく人間が求める本質である。

 人が信じている物語(宗教を含む)を否定することは衝突を大きくするだけで解決しない。従って数年で日中韓の歴史認識問題が解決されることは決してない。

 ただし、多くの時間が経ちそれこそ物語の作者すら忘れられるころになって、物語は変容して行く。その時代の人々の物語への印象も変わっていく。僕らは歴史問題という物語の内容について討論すべきではなく、物語を読む子供達のためをどう物語を越えて友好関係を作れるように人と人と結びつけて行くかを考えていくべきだと思うのだ。

 悲しいことに、この問題について論じることも無駄なのかもしれない。事実関係(たった一人も殺害していないとは言えないでしょうし、それこそ、○○○○人が虐殺されたと)証明するのは両国とも不可能でしょう。30万の犠牲者が 仮に1万に減ったからと言ってもその悲劇への国民感情は変わりません。この解決出来ない問題に対して、敗戦国ながら日本の歴史事実を証明したい意地も心も理解できるし、一方中国の方の心を尊重したい。どちらも尊重されるべきだと考えています。(玉虫色で申し訳ないですが、解決出来ない問題という立場です。) 純粋にこれらの歴史認識問題を乗り越えて、人と人との繋がりによる心の開放によって、両国が繋がることを信じたい。




※※近年の中国映画で「南京!南京!南京!」という映画もあったが、中国側も国民感情を重視しつつも、日本人でも中国よりの人間を登場させる等いろいろと工夫をし始めている。高まってしまった国民感情をどう抑えるか、アメリカも中国もいろいろと四苦八苦しているようだと感じています。
[2012/02/24 07:38] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
上海日誌-81「商・政・職」

 中国が『商』の国だとすれば、韓国は『政』の国。韓国が国を挙げてテコ入れしているを企業には株を買うべきだと思う。4年前サムスンがデザイン特化させていることを知ったときびっくりした。これは伸びると。サムスンには猛烈な受験勉強を勝ち抜いた世界最優秀のエリートが集まり、世界中からの優秀な人材をかき集めている。たとえばTOEIC900点は課長職以上の必須条件だとすらいう。サムスンに足りないものがあるとすれば、まったんの作業員や監督が持たねばならない職人の目のみだろう。職人の国日本は上の人間はともかく末端の作業員まで美と丁寧さ、誇りがあった。これが今まで海外の製品が95%まで日本製に近づいても最後の5%勝てなかったものだったのだと思う。

しかし、日本の若い人たちに職人能力の基本資質が失われつつあり、かつ、職人気質の日本人を韓国企業が雇ったらどうなるか。ますます韓国企業は伸びていくと思う。韓国が北朝鮮と交戦か合併にならない限りは。


最も幸なのはアメリカの家に住んで、中国の料理を食べ、日本人の嫁さをもらう。
最も不幸なのは日本の家に住んで、アメリカの料理を食べ、中国人の嫁さをもらう
というのが話があるけれど、

最も強いのは韓国人が指針を立て、日本人が作り、中国人が売る。
最も弱いのは日本人が指針を立て、中国人が作り、韓国人が売る。

ってなところかな。
[2011/02/10 22:03] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
上海日誌-80「文明開化」
「向前一小歩
 文明一大歩」

トイレで一歩前に出るだけで、
文明が成長しちゃうとは、
そりゃ中国は急成長するはず(笑)
秀逸コピー。
[2011/01/25 22:04] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
上海日誌79-「タクシー運転手の未来」
中国語もある程度分かるようになって来たので 最近はタクシーの運転手とよく話す。彼の家族の話だったり、中国の風習、街でのイベントなどぺちゃくちゃ話す。


例えば、子供の話題。


タクシードライバー(以下、運)「お客さん、あんたどんな仕事をしてんだぃ」


僕「建築設計士ですよ」


運「そうかい、家の子も建築を勉強してんだよ。あんた外国で働いているんだねぇ」


僕「そうだよ。日本の設計も良いけれど、大きなプロジェクトと関われる中国で働いてみたかったんだ。運転手さんのお子さんも外国で学ぶか働いてみると良いよ」




運「いや!ダメだダメだ!お前さんの所は兄弟がいるんだろう。俺の子供は一人きりだ。ダメだダメだ!」


僕「そりゃぁ、あなた身勝手だよ。子供の人生は子供のものだろ。中国だけではなく他の国での見聞広げた方がいい。結婚したりすれば、また上海に戻ってくるさ」


運「そりゃ、そうかもしれねぇけどよぅ、ごにょごにょ」


僕「今、成長している上海だから仕事はたくさんあるさ、お宅ん所の子供は上海の良い大学に通っているようだしさ。でも、若いうちに外に出ないとダメだよ。」


・・・・
こにょごにょ
・・・


運「ま、そ、そういうこともあるかもなぁー、お、お客さん此処でいいんだよな。ちょっと道も間違えちまったしよぉ、今日はお前さんが思う値段を払ってくれればいいぜ」








他にはこんな上海の元気を象徴するような運ちゃんもいた。


運2「なぁ、お客さん、上海をどう思う




僕「そうだなぁ、元気だよ。僕は上海に来て1年半になるけどエキスポがあったし街が活き活きしててエキサイティングしているよ。」


運2「そうだろっ!中国はどんどん強大になっているからな」




僕「確かに中国は元気はいいね。でも、心配なのは貧富の差が広がり過ぎてきているように思うよ」




運2「分かるぜ、そりゃぁようぅ。貧富の差はあるけどよ、でもよ、誰だってチャンスはあるんだ。努力すれば稼げるっていうのは自明の理ってやつじゃねぇか。違うかい?俺もこのタクシーは、会社に所属していない個人タクシーなんだ。俺が起業して俺の力で稼げるんだ。すげぇだろって」




(中略)


僕「いま確かに元気が良いけれど、北京がオリンピックが終わった後に落ち込んだように上海もエキスポが終わって元気がなくなる可能性もある。20年後30年後に一人っ子政策のおかげで超高齢化時代がくる。稼げていない人たちの保障までできないだろ」




運2「いや、心配はいらない。まず、この国は努力すれば、お金が稼げる国なんだぜ。努力がむくわれるってやつだ。そしてな、もしもお金を稼げなくたって政府からお金がもらえるんだぜ、1か月450元だ。食べていけるぐらいなら出来んだろ。働かなくたっていいんだぜ、


そう、あのゴミの清掃員いるだろ、あいつらいくら貰っていると思う?1000元だぜ、十分じゃねぇか。努力しなくたって手に職にありつけるんだぜ(彼の中では、清掃員の価値は低く、1000元も給料が出ているのが驚きだと言う感じ)




おりゃぁよ、15歳の時からよ、運転してっからすげぇんだぜ。自分の車でよー


(以下、略)


彼は興奮して、信号待ちの間ずーっと手を窓にぶつける勢いで大声を出し続ける。




日本ではなかなか考えられない光景で中国の元気が伝わって来る。。
日本の運転手なら「いやぁ、エキスポも終わっちゃって、、、、、お客さん少ないですねぇ。。。。。商売上がったりですよー、、、。。」
なんてぼやきが聞こえてきそうだ。




中国ではタクシーの運ちゃんも未来に希望があるのだ。
いいことだ。見習わなければ。
凄い時期、凄い国にいるんだなぁ、とまたもや実感。

















[2011/01/03 00:02] | 上海日誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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