香港-4「看板都市」
 中華文化圏は文字文化である。看板というものに対する意識はことさら強かった。香港の道路の頭上を見上げると看板が所狭し覆っている。看板の洪水だ。この看板建物の表皮を覆うのではなく、道路と垂直に設置されているところが特徴的だ
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 この看板自体にも特徴がある。写真とかマスコットなどの絵が描かれているのではなく、純粋に「文字」、つまり店の名前が書かれている。

 何故こんなにも看板文化が盛んになったのかを考えたときに、漢字が表意文字であることに思い当たる。表意文字であるからこそ、文字数が少なくてすむ。5文字6文字で店の名前を表現するなんて英語圏ではまず不可能だ。不可能だからこそ絵や色を付けて絵面の看板をつくろうとする。しかし、漢字は1文字が絵としての機能を持つ。
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そんな理由も1つ挙げられるだろう。香港で看板文化が盛んなのは。

[2009/02/17 23:39] | -香港 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top
香港-2「香港高層集合住宅の形態」
 香港の面積はたった1,104km2。人口は約700万人、人口密度は6,350人/km2だ。東京都区部の面積は621.81km2、推定人口8,742,995人。人口密度は14,061人/kmだから、数字上は東京都区部と比べて人口密度は半分ぐらいだ。しかし、実際には住宅地利用できない山林地が内陸部にあるため、CDCの人口密度は感覚として東京都区の倍ほどあるように感じた。
 
 香港の集合住宅は高層で、密実だ。高密度として住むには効率が良い形態となっている。
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特徴して挙げられるのは

1、 エレベーターと階段を中央に置いたコア形式になっている。
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(都市計画局に置かれていた模型。)

2、 暑い地域であるためと室内面積を確保する為にバルコニーはない。
SDC10067.jpg洗濯物は外に干される

3、 建築形態には南北東西の方位への配慮はない。(海が見える方角が高額で貸し出されるだけである。)
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4、 十字のプランの細長い高層棟だ。(表面積を多くしている)
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5、 隣棟間隔が非常に短い。
6、 窓も掃出し窓ではなく、通常の引き違い窓が一般的だ。
7、 垂直方向のデザイン形態を取る。日光に対する欲求はあまりなく、袖壁は多用される。
8、 室外機が空調一体型である場合が多い。設備用バルコニーは考慮されない。デザインが考慮されるマンションでは上下左右を囲う程度の修景がなされている。


 日本で香港のような形態が取れない理由を記しておく。
1、 建築基準法その他の違い(斜線制限、日影、避難経路 等)
2、 駐車場の付置義務がない(ように思う。)これに狭い敷地に住宅のみ効率的に入れられる。
3、 地震に対する縦横比を考慮していない。※細長い建築は地震に弱く、縦横の比率によって法律が変わる。
4、 日本であればプライバシーの問題から、同じ棟の部屋同士が覗けないようにする事はもちろん、隣棟の窓との関係を考慮する必要がある。しかし、中国はおおらかだった。

SDC10035.jpgこのような密実な街区もある。
SDC10131.jpg商店の間に入り口があり、細長い通路が内側に続いている。




と言ったことが挙げられるだろう。日本では給料の1/3が家賃の限度と言われるが家賃の高い香港では給料の1/2以上も全く不思議ではない。

[2009/02/17 23:35] | -香港 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
香港-1「アジアのハブとして」
 空港のイミグレーションですぐ香港の理念を感じる。香港人在住人と同じ列にはAPEC Business travel and Travel passを所有する人が並ぶ。日本人や外国人が長い列を作っている列と違って、スムーズに入国する事が出来る。いかに香港が世界のビジネスマンの働く環境を大事にしているかを垣間見せてくれた。

日本の一人当たりのGDPはシンガポールに届かず、香港と近い(日本約34千ドル、香港29千ドル)

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[2009/02/17 23:25] | -香港 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
北京-13「北京公共交通事情」

 北京では2007年に1本、2008年に2本地下鉄が開通し、2009年に2本開通予定だ。2002年以前にはたった2本しかなかったのに今では10本になっている。日本で言うと銀座線と丸の内線しかなかったのが、毎年一つずつ日比谷線やら東西線が出来たようなもの。地上路線や相互乗り換えなど日本は特有な事情もある。しかし、その本数は営団地下鉄9本+都営地下鉄で北京と変わらなくなってしまった。要は北京の地下鉄はそれぐらい急ピッチに造られた。
 この背景には北京の急激な都市化がある。人が多く移動するようになったのだ。そして車社会化が一気に加速した。2000年には158万台であった車は2005年で258万台に急増した。5年間で100万台増えた。
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北京の交通網

 これに政府も迅速に対応している。現在でも北京市内では1日18503台のバスが593路線を走っている。当局は2010年までに公共交通機関の利用率を全移動の40%まで引き上げる計画を打ち出している。

 一方、以前述べたように北京は通常の歩行できる街からどんどん遠ざかっている。北京には十分自転車が復権できる都市骨格をもつ。交通政策の問題は結局住居政策に行き着く。北京中心地の地価を高騰させずに職住一体の都市を目指せるか、これは一つ鍵であると思う。

ちなみに東京都では1997年より自家用車は減少している。世帯あたり0.5台。所有していても利用している人はもっと少ないはずだ。改めて東京の公共交通がいかに優れているか感じさせてくれる。

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北京の骨格がよくわかる。

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[2009/02/10 23:00] | -北京 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
北京-12「CCTV炎上」
 2009年2月10日現在。このビルの隣のビルが燃えてしまった。
 竣工間近に撮った貴重な写真。隣のビルもOMA設計だが、こちらの本体が燃えなくて不幸中の幸い。(当初こちらのビルが燃えたのかと勘違いして仰天しました)
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(下方より)


[2009/02/10 22:59] | -北京 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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